「危うい匂いのする少女」だった異質なアイドル女優・葉月里緒奈 (2/4ページ)

AolNews



実は、このCMにも使用されている曲「DOIN' THE DOING」で、彼女は不慣れな"歌手業"にも挑戦している。この曲の歌詞は、「気まぐれな猫のように 幸せを少しだけ かじればもうそれでいい」という一節から始まり、CMで使われているサビの部分も、「DOIN'THE DOING AT FIFTEEN O'CLOCK ため息ついた あなたが見える だからふたりは 愛に傷つく」と、父娘とは到底思えない男女の関係を感じさせる要素がヒシヒシと伝わってきてしまう。

このCMをリアルタイムで見ていた当時、特典としてついている「葉月里緒奈と生テレフォン」の応募券欲しさについつい購入してしまったCDに耳を傾けながら、葉月がCMで演じた少女は、きっと「本当の娘」ではなく、「父娘ほど歳の離れた年上の男性と禁断の関係を持ってしまった10代の少女」なのだろうと、勝手にその妄想を膨らませてしまったものである。折りしも当時、社会では10代の少女たちによる援助交際が急速に問題視されるようになった時期でもあり、こうしたある種の「危うさを持った少女たち」というのは、良くも悪くも、世のお父さん世代の男性陣から注目されていた存在であった。

勝手ながら筆者は、その代表格とも言うべきか、シンボリックな存在として、彼女を位置づけていたのである。こうした要素を持ったアイドルは、彼女の他にいなかったように思うし、だからこそ、前述の「やる気! 元気! ハヅキ!!」というキャッチコピーが生み出す独特な違和感が、実に印象的であったのだ。少なくとも筆者にとっては、葉月里緒奈という女優が、後年「魔性のオンナ」と呼ばれるようになったのは、「危うい匂いのする少女が"順調"に成長した」結果という解釈である。

同じくCMということで言えば、この「チオビタドリンク」以外にも、「ヨーグルト100」(ロッテ)CMも印象的だ。このCMで女子高生に扮する葉月は、視聴者と目線を共有する男子学生に対し、「男女の友情」を確認するかのようなセリフを後ろ向きに歩きながら投げかけ続け、終盤では、「男ってさー?...」という意味深なセリフと共に"流し目的な視線の移動"という実に印象的な演技を披露している。
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