「危うい匂いのする少女」だった異質なアイドル女優・葉月里緒奈 (3/4ページ)

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正統派の10代としての演技だけではなく、このような「危うい匂いのする少女」の演技をこなせるという点も、彼女が後に実力派女優へと成長する可能性を十二分に感じさせていたと言えるだろう。そして危うい系の少女だったからこそ、その対極に位置するであろう、清涼感あふれる魅力的な女子高生役を演じることができたのかもしれない。
ちなみに、「危うい匂いのする少女」という観点で言えば、やはり、彼女を見出したとされる会田我路氏の存在も忘れてはならないだろう。彼は、ヌードものを中心に、「美少女写真」を数多く出していたことで知られる写真家。彼が撮影し、紆余曲折の末、1995年に発売されることとなった『里緒菜・デビュー前... 葉月里緒菜写真集』(ぶんか社)では、セーラー服姿の葉月が、鳥居の前で足を広げて立ち、なんとも不思議な微笑を浮かべるという、見ようによっては、いわゆる「お菓子系雑誌」(セーラー服、体操着、スクール水着をまとった少女たちが載るグラビア雑誌)の表紙のようでもあり、アイドル写真集の表紙としてみれば、かなり微妙な感じの1枚が表紙に選ばれている。

しかし、その微妙さこそが、彼女の中にある秘められた「魔性のオンナ」としての萌芽を感じさせることも事実。デビュー前ですでにここまでの完成度であったとするならば、会田氏でなくとも声を掛けただろうと思わず納得させられてしまう独特なフェロモンが出ているのだ。さらに特筆すべきはその特典。同写真集の発売当時、それこそ"デビュー前"に撮影したと思しき葉月の実に貴重なセーラー服姿の生写真を封入するという、ブルセラ商法さながらの"不可思議なこだわり"まで施されていた。通常、セーラー服を着た10代のアイドル少女といえば、普通なら清純さや清涼感がひしひしと伝わってくるものだが、同写真集からはそうしたベタな要素がほとんど感じられず、本作は、逆に独特なアングラ臭を放つ異色作となっており、そのことがより一層、葉月里緒菜という一人の女性が持つ魅力と、秘められた魔性のセンスを際立たせていたのである。
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