氷床の融解で、グリーンランドの地下に埋めた核廃棄物が流出の恐れ(国際研究) (2/4ページ)
それによれば、グリーンランド西海岸から200km内陸に入った場所にあるキャンプ・センチュリーはサッカー場100ヶ所分の面積があり、そこに9,200tの固形廃棄物と20,000ℓの化学廃棄物が存在する。固形廃棄物が置かれているのは氷表面から36mの地下だ。さらに計算によれば、2,400万ℓの生物学的廃棄物(主に下水)に加え、原子炉からの放射性冷却水もあると推定される。
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研究が示唆するもっとも懸念される事態は、ポリ塩化ビフェニル(PCB)が北極海に流れ込むことだ。これは自然環境において決して分解されないため植物や動物の中に蓄積する性質があり、人体に対して発がん性も有している。
気候シミュレーションからキャンプ・センチュリーがアブレーションゾーン(年間の差し引きで融解が起きる地域)に入る時期も計算された。2007~2011年にかけてグリーンランドでは2,620億tの氷が失われたが、その大部分は表面の融解が加速していることが原因だ。
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Camp Century Sequence キャンプ・センチュリーシーケンス
毎シーズン、融氷水が氷床の地下10mにまで浸透し、さらに沈み込みながらそこに残る。これは地下の廃棄物が長期的には地表と地下双方の融氷水の影響を受けるということだ。シミュレーションによれば、今世紀が終わる前までにそうした事態が発生することが示されている。
プロジェクト・アイスワーム
キャンプ・センチュリーはそれほど有名ではないが、氷床に作られた5ヶ所の基地のうちの1つだ。北極での建設試験や科学実験の実施という表向きの目的のほかに、将来的に実施される氷床地下の核ミサイル施設建設へ向けた実験的な意味合いも隠されていた。