氷床の融解で、グリーンランドの地下に埋めた核廃棄物が流出の恐れ(国際研究) (1/4ページ)
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1967年、米軍はある基地を閉鎖した。それは北極圏にあるグリーンランドの氷の下に建設されたもので、200人分の電力をまかなう小型原子炉があった。閉鎖にあたって原子炉は撤去されたが、ガソリンからPCB、原子炉冷却水といった廃棄物はそのまま残された。
当時、アメリカとグリーンランドを植民支配していたデンマークの思惑では、雪に覆われた地下に埋められた廃棄物は永久に氷の下で眠ったままになるはずであった。
しかし、『ジオフィジカル・リサーチ・レター(Geophysical Research Letters)』誌に掲載された最新の研究によって、温暖化によって氷床が溶け、有害な廃棄物が地表や海洋に流出する恐れがあることが明らかとなった。
廃棄物が環境や人体に有害であることは無論であるが、より重要なことは、これによってアメリカ、デンマーク、グリーンランドとの間にデリケートな問題を発生させることだ。
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アメリカは現在でもグリーンランドに空軍基地を1ヶ所有しているうえに、温暖化の進行で地上最大の島に利用可能な土地が増えればさらに建設される可能性もある。
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「氷下の都市」の評価
カナダのヨーク大学とスイスのチューリヒ大学が行った研究では、アメリカ陸軍工兵司令部の文書を調査し、氷床の下に眠る廃棄物の量や場所の範囲がおおまかに推定された。