負の世界遺産・アウシュビッツ強制収容所を訪ねて (3/7ページ)

GOTRIP!


アウシュビッツに到着した被収容者たちは、ドイツ軍医によって労働可能かどうかの選別を受けました。75パーセントの人々が「労働不能」と判定され、彼らはそのままガス室に送られたといいます。

子どもたちも例外なく連れてこられました。ヒトラーのナチス・ドイツが目指したのは、ユダヤ人の根絶だったのです。

被収容者のガス殺に用いられた毒薬「チクロンB」。もともとは殺虫剤だったものが殺人に応用されました。

実はこの毒ガスは第一次世界大戦の悲惨な塹壕線を早く終結させるという考えによって、ドイツの天才科学者フリッツ・ハーバー博士によって開発されたものでした。

一缶のチクロンBで150人を殺害することができたといいます。ここにあるだけでどれほど多くの命が奪われたのか……言葉を失ってしまいます。

さらに付け加えると、この毒ガスを開発したフリッツ・ハーバー博士は、アインシュタインも認めるほどの天才科学者で、アインシュタインとおなじユダヤ人でした。

祖国ドイツのための研究とはいえ、妻が自殺して抗議、反対したにも関わらず毒ガスの研究をつづけたハーバー博士は、第一次世界大戦後の当時、愛国者の象徴として賞賛を受けていました。

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