泥沼内紛でもSMAP解散前に”ラストステージ実現”の可能性

デイリーニュースオンライン

Photo by kulimpapat
Photo by kulimpapat

 8月14日に発表された「SMAP解散」の衝撃に、今なお日本中が揺れている。と同時に、「せめてもう一度5人のステージを」というファンの声が、日増しに強まっている。彼らにラストステージはあるのだろうか。

「今年限りで解散」としたSMAPだが、メンバーが揃った記者会見の場はなく、もちろん解散ライブなどの予定もない。今回の解散劇は、元・チーフマネージャーの退社を巡り、メンバー間の亀裂が大きくなってしまったことが原因とされている。なかでも木村拓哉(43)と香取慎吾(39)の確執は修復不可能と伝えられており、SMAPのコンサートの演出を担っていた香取が「やらない」となれば、開催そのものが難しいというのが大方の見方だ。

 しかし、解散までの猶予を年内としたことで、『紅白歌合戦』(NHK)でのラストステージを望む声が、ファンに限らずとも日本全国から大きくあがっている。SMAPは、CDデビューした1991年に初めて紅白に出場し、この25年間で23回もの出場回数を誇っている。2003年以降で計6回トリを務め、メンバーの中居正広(44)も6度の司会経験がある。まさに、紅白にはなくてはならない“顔”だっただけに、NHK関係者からも待望論が出ている状態だ。

「番組関係者は人選はまだこれからと話していましたが、もちろんオファーは出すでしょう。今夏の特番にも、新曲を出していないなどの理由で出演を拒否したSMAPとあって、ハードルは相当に高いと考えられますが、番組側としては何が何でも出させたい存在であることに間違いありません」(テレビ局関係者)

 先日、あの紅白のレジェンド的存在でもある北島三郎(79)が、「最後を紅白で飾るのが素晴らしい」とコメントしている。北島といえば、2013年に出場50回を節目に既に紅白を卒業しているが、2008年には北島のセットの漁船にSMAPメンバーの5人が乗り込む“夢のコラボ”を果たしているとあって、この重鎮からのメッセージがメンバーの意思にどう変化をもたらすのか注目されている。

■伸び悩む紅白にうってつけの存在

 NHKには、SMAPの出演に本腰を入れざるをえない内情がある。

 近年の視聴者の紅白離れは顕著で、ピーク時には70%とも80%ともいわれていた視聴率が、昨年は、一部・34.8%、二部・39.2%と、歴代ワーストを記録。視聴率のV字回復は至上命令なのだとか。

「日テレの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』や格闘技など、民放各局の裏番組に押し負けてる印象もありますが、それ以上に紅白の出演者に魅力を感じない人が増えたということでしょう。特に若者離れが深刻なようで、今年も伸び悩みが予想されています」(前出・テレビ局関係者)

 1月の独立騒動が報じられた際、ファンの間で『世界に一つだけの花』の購買運動が実施されたが、このようなファンの動きも再燃している。同曲は、アマゾンのリアルタイムCDランキングで1位に急浮上するなど、ファンからの待望論も加速し、紅白出場に向けた署名運動まで巻き起こる勢いだという。そもそも今回、活動最終日が12月31日となったのもジャニーズ事務所の意向だといわれており、紅白出場の可能性を意図的に残したのではとの話もある。SMAPは集大成のステージに姿を表すのか気になるところである。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
「泥沼内紛でもSMAP解散前に”ラストステージ実現”の可能性」のページです。デイリーニュースオンラインは、SMAP紅白歌合戦解散NHKジャニーズエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る