【海外出産奮闘記#13】額にブツブツ!? 「水分補給も忘れ頑張りすぎる私」編 (3/4ページ)

It Mama

小さなわが子がちょっとしたことですぐに大騒ぎする事、育児と家事を完璧にこなせていないこと、子どもの要求にきちんと応えられていない事、夫に対する妻としての不完全な自分などなど、自分に対して不満だらけでした。

そんな自分が許せず、罪の意識が私を責め、むち打つ日々でした。そんな時に周りから「がんばりすぎだよ、無理しないで」という言葉をかけられるとホッとしました。そうだよね、私は充分がんばっている。

それでも私は自分を許せませんでした。それは当たり前の事です。私は他人ではなく、他ならぬ自分自身に認めてもらいたかったのですから。

私は私自身に許されたかったのです。

■「100点じゃなくてもイイ。」救ってくれたのは、私を許し続けた人たち

ある日、私はカリフォルニア州の運転免許を取得するべく、筆記試験の勉強をしていました。当時私の中には「出される問題が分かっているテストは、当然100点を取るべきである」という謎に厳しいルールがありました。ですが、子育てと家事の合間で思うように時間が取れません。夕食後、明日に控えた試験のために、イライラしながら勉強する私に向かって夫がこう言いました。

「こういうのはね、100点を目指すべきじゃないんだよ。“いかに少ない時間で、少ない労力で、ギリギリの点数で合格するか”を目指すべきだ」

大きな鱗が“ぼろっ”という音を立てて私の目から落ちたようでした。しばらく口をきけなかったのを憶えています。

そうなの? 100点は目指さなくていいの?

……そりゃそうだよね、コトは単なる運転免許の筆記試験。なぜ私は100点なんて目指していたのだろう? ふと顔をあげると、爽やかで明るい風景が広がるように、心が軽くなるのを感じました。

さて当日、なんと私は、あと1問正解だったら合格、というスコアを取ってしまいます。ガーンと青い顔をする私に、肉に埋もれた首があごと一体化したようなカウンターの試験官のようなアメリカ人が、「すぐにここを直して、もう一度ここに来て」と指示しました。ハテナマークに包まれながら言われた通りにしたところ、そのあごが無い人は「PASS(合格)」のスタンプを私の解答用紙に押しました。私は目を疑いました。

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