【妊婦さんの基礎知識連載】#9 妊娠後期 8ヶ月 「カラダの不調」を乗り越える5つのポイント (2/2ページ)
お腹がパーンと硬くなる状態です。
しかし、まだ、出産には早いので、張ったら安静にします。
もし、横になっても張りが収まらない場合や1時間に3回以上の張りがあるときは病院に相談してみましょう。
(3)胃の不快感
胃が圧迫されることにより、胃液が食道に逆流して胃粘膜を荒らします。
その結果、吐き気や胸やけ、げっぷ、胃痛、消化不良などの症状が出ます。
消化のよい物を食べる、少量ずつ食べる、食後は横にならないなど工夫をして過ごしましょう。
(4)貧血
赤ちゃんに栄養を送るために血流が必要となり、妊婦さんの約30%がなる貧血。
また、出産時の出血に備え大量の血が作られますが、赤血球は少なく、血液が薄い状態になるからとも言われています。
食事や飲み物で鉄分補給を行い、それでも良くならない場合は、鉄剤を処方してもらえるか相談相談してみましょう。
(5)妊娠高血圧症候群
妊娠8ヶ月以降に発症することが多い“妊娠高血圧症”は重症になるまで自覚症状がないことが多いです。
症状は頭痛、めまい、倦怠感、むくみなどです。
体調がよくても、塩分に気をつけてバランスのよい食事を摂る、睡眠不足や運動不足にならないようにする、ストレスをためないなどを心がけます。
その他、鼻血が出やすくなる、痔になる、腰痛や肩こり、むくみなど、今までになかった体の不調が増します。その中でも、腹痛、不正出血がある場合は、病院に相談をしてください。
残りの妊娠生活、キツイ服や苦手なもの、辛いことはできるだけ避け、楽しく過ごしてください。
【画像・画像】
※ 竹内正人(2011) 『マイマタニティーダイアリー』(海竜社)
※ 杉本充弘(2014)「最新月数ごとに「見てわかる!」妊娠・出産新百科 妊娠初期から産後1カ月までこれ1冊でOK!」(ベネッセコーポレーション)
※ Pressmaster, g-stockstudio / shutterstock
【著者略歴】
※ 山田みき ・・・ 1歳と3歳の女の子ママ。エステティシャン・美容師。自身のアトピー・アレルギーを機に美容を学ぶ。NHKにてエステ指導や雑誌掲載多数。