小池の乱第2幕 橋下徹が加勢する新党立ち上げ「後の先」 (2/2ページ)
というのも、都知事選出馬で完全に敵に回してしまった自民党都連のドン・内田茂前幹事長を頭に置く内田派議員は、自民党都議60人中30人はいるという。今回、自民党が推した増田寛也氏敗北の責任を取って幹事長を辞しても、内田氏が裏の都連幹事長であることは変わらない。小池氏は都政運営で強烈な妨害を受けることが予測されるのだ。
「そんな中、小池氏は自民党を牽制し都議会をコントロールするには、“来年の都議選で新党からの大量候補者擁立、プラス、おおさか維新の会のバックアップ”をチラつかせることが最大の武器になると読んだ」(小池氏支持区議)
実際に小池新党ができた場合を考え、自民党都議の中には早くも小池氏に擦り寄る議員も多いという。
では、小池氏と橋下氏はその後について、どのような思惑を抱いているのか。
先の小池氏側近はこう言う。
「小池氏が日本のヒラリー・クリントンを狙っていることは間違いない。都知事後は初の女性首相。一方、橋下氏も“天下盗り”を狙っている。今は安倍首相に近い形を取っている橋下氏だが、小池氏、さらには友好関係の減税日本を率いる河村たかし名古屋市長と手を組み、三大都市を基盤に国政へ参加したほうがテッペンは早いと思い始めている。来年の都議選で小池・橋下ブームが巻き起これば、国政で両者の党の躍進は間違いない。それは歴史が証明していますよ」
金丸信自民党副総裁(当時)が東京佐川急便から受けた5億円の闇献金発覚や脱税での逮捕などで、自民党内が揺れに揺れた'92年、細川護煕元熊本県知事が立ち上げた日本新党が大躍進したのは、その翌年の東京都議選。27人が当選し都議会第三党に躍り出た。
「都議会選挙は、常にその次に展開される国政を占う一つの試金石。自民党の麻生太郎政権がリーマンショックなどの経済不振と参院での与野党ねじれ現象で急速に人気を失った。その中で民主党への期待が高まり、'09年、民主党政権が誕生した。その直前の都議選でも自民党は10議席減らし、民主党は20議席増の54議席で都議会第一党に躍り出ているのです」(都議関係者)
日本新党も当時の都議選の勢いで、'93年夏の衆院選で35人が当選、連立政権で細川護煕首相が誕生した。当時、細川氏の側近として政権奪取に動いたのが、キャスターから国政に転身した小池氏。その小池氏と大阪府政・市政を牛耳った橋下氏がタッグを組むとなれば、永田町界隈が騒ぎ出すのも無理はない。
「どちらが先に首相をやるかは時の流れ。しかし、両者とも互いに“こいつは使える”と思っている。その前に、小池新党が立ち上がれば自民党が相当なダメージを受けるのは必至。安倍首相、ポスト安倍を窺う石破茂氏、岸田文雄外相らは、小池氏や橋下氏らのしたたかさにどこまで対抗できるのか見ものだ」(全国紙政治記者)
それぞれの“次の一手”に大注目だ。