なぜ被害者が責められるのか?被害者を責めるのはどんな人?(米研究) (3/4ページ)
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・被害者への批難を防ぐには?
直観に反することであるが、この研究では被害者に向けられる言葉が少ないほど、被害者への共感が増す可能性が示唆されている。
実験的に、ある状況に関する文章の大部分で、主語として使用される加害者と被害者の位置を操作してみた。
例えば、被害者のリサと加害者のボブが登場する事例で、被害者を焦点とするケースでは「リサはボブによって近寄られた」とし、加害者を焦点とするケースでは「ボブはリサに近づいた」といった具合に互いの位置が入れ替えられた。
すると、加害者を焦点とするケースでは、「どうすればこの事件を避けることができたか?」という質問において、被害者への批難、被害者の責任、被害者の行為に対する言及の度合いが減少したのである。
この効果は、道徳的価値観が被害者の判断に与える影響に加えて観察された。このことは、犯罪を説明する文章において、「言葉に配慮」することで被害者への批難を緩和できる可能性を示唆している。
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・言葉と価値観がともに影響
この研究で得られた結果は、被害者と加害者に対する態度において個人の価値観が果たす強力な役割、ならびに言葉の焦点が示す軽微な役割を浮き彫りにした。
道徳的価値観は、様々な心理的プロセス(汚染、損害、責任の分配の認識など)を被害者-加害者というダイアドにおける予測可能なパターンに変換する主要なフレームワークを構成する。それでも言葉は重要である。
■追記(2020/07/26):2016年8月に掲載した記事を再送してお届けします。