子どもの脳の9割は「6歳まで」に完成!だから大切な毎日の食事 (2/3ページ)
脳は、目や耳などの感覚器官から入ってくる情報を受け取って分析したり、記憶したり、思考や感情、行動を生み出したりする、とても高度で複雑なネットワークシステム。
そして脳の中心となっているのが、重さの85%を占める大脳で、左右2つの脳半球に分かれています。脳半球にはそれぞれ、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの葉があり、たくさんの働きを分担しているわけです。
■脳の場所ごとで大きく異なる役割
額のすぐ後ろにある前頭葉は、記憶、注意といった基本的な作業の他に、計算したり意思決定をしたり、問題を解決したり、社会的行動などの作業に関わったり、その人のパーソナリティやコミュニケーションスタイルをつくっています。
皮膚を通じた感覚的な情報(気温、触感な土)や、空間的情報(大きさ、距離など)の処理に関わっているのが、前頭葉の後ろにある頭頂葉。
そして側頭葉には海馬や扁桃体があり、記憶をコントロールしたり、長期の記憶を保管したりするそうです。音声情報や嗅覚情報を受け取ったり、解釈したりするのもここ。
このように、脳はそれぞれの場所で決まった役割を果たすようになっているため、関連する情報はそれぞれの場所へ運ぶ必要があるわけです。すなわち、それが脳の活動。
そして、そうした脳活動を素早く、確実に行うためには、脳内のネットワークシステムである神経細胞がしっかりと密に張り巡らされていることが重要。
■よく働く脳をつくる食事が大切!
しかし、ここにとても重要なポイントがあります。脳の神経細胞がもっとも発達するのは、3歳までだというのです。
そして、6歳で大人の脳の90%にまで成長し、12歳にはほぼ完成。つまり脳の成長期は、お母さんの胎内にいるときからはじまって、赤ちゃん期~幼児期がピーク、小学校卒業までにほぼ終了するということ。
いってみれば、将来かしこい人になれるかどうかは、この時期の脳の発達にかかっているというわけです。
だからこそ、この時期にしっかりとした、よく働く脳をつくるための食事を子どもにつくってあげることが大切だということ。