【世界の絶景】時間が止まったかのようなチェコの世界遺産の街、「モラヴィアの真珠」と呼ばれるテルチを歩こう (1/4ページ)
チェコといえば首都のプラハが真っ先に浮かびますが、地方にも魅力あふれる小さな街がたくさんあります。
そのひとつが「モラヴィアの真珠」とたたえられる、ボヘミア・モラヴィア高地にひっそりとたたずむ小さな街、テルチです。
アルプス以北のイタリア・ルネッサンス都市の最高傑作とされる美しい街並みは、「テルチ歴史地区」として世界遺産に登録されています。かつて天然の要塞として機能した3つの池に囲まれ、水辺の要塞都市として発展してきました。
テルチの中心がザハリアーシュ広場。細長い三角形の広場をカラフルな建物が囲む、メルヘンチックな空間です。

このようなカラフルでかわいらしい街並みが生まれたのは、実は火災がきっかけでした。1530年、テルチを火事が襲い、街は全焼してしまいます。その後、1550年に跡を継いだ領主ザハリアーシュは、建て替える家はすべてルネッサンス様式あるいは初期バロック様式にするよう市民に呼びかけました。


市民もこの呼びかけに応え、それぞれが競うようにして趣向を凝らした家を建て、現在の美しい街並みができあがったのです。当時は「マルクト広場」と呼ばれていたこの広場は、領主に敬意を表し、「ザハリアーシュ広場」と呼ばれるようになりました。
街が全焼するという憂き目に遭ったテルチの人々は、さぞ打ちひしがれたことでしょう。しかしそれを逆手にとって、世界に名だたる美しい街並みをつくり上げた人々のたくましさには頭が下がりますね。