「何も聞こえやしない」雨が屋根を叩く中、マレーが勝つ [全米オープン] (3/3ページ)
彼女はその試合で13本のサービスエースを決めたが、キングのファーストサービスからの40ポイントのうち13ポイントしか取れなかったことには不満を感じている様子だった。「でもそれでもやはり、気分はよかったわ」。
主審のアリソン・ヒューズは観客に、静かにするよう繰り返し頼んでいた。
「あなた方の声はコートまで聞こえます。みなさん、選手に敬意を払ってください。静かにしていてください」。
勝ち上がった選手の中には、2009年の全米チャンピオンであるフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)、第6シードの錦織圭(日本/日清食品)、第8シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、第14シードのニック・キリオス(オーストラリア)、第22シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)らがいる。しかし、第16シードのフェリシアーノ・ロペス(スペイン)はジョアン・ソウザ(ポルトガル)に2-6 4-6 6-1 5-7で敗れた。
3度にわたる左手首の手術のあとランキングを100位以下に落とし、この全米で本戦入りするのにワイルドカード(主催者推薦枠)を必要としたリオ五輪の銀メダリスト、デル ポトロは、第19シードのスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を7-6 (5) 6-3 6-2で破った。その試合のデル ポトロはジョンソンが放ったロブを追いかけ、ネットに背を向けて両脚の間から打ったショットによって1ポイントを獲得している。
セレナの姉でグランドスラム大会優勝7度のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はユリア・ゲルゲス(ドイツ)を6-2 6-3で下し、2011年全米優勝者のサマンサ・ストーサー(オーストラリア)はジャン・シューアイ(中国)に3-6 3-6で敗れた。
また、第5シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は最初から最後まで閉じた屋根の下でプレーした初めての試合で、ルーシー・サファロバ(チェコ)を6-3 6-4で退けた(屋根は水曜日に行われたラファエル・ナダルの試合の最中に初めて閉じられた)。
デル ポトロとジョンソンの試合は屋根が開いた状態でプレーされ、第1セットの最中に短い雨によって10分弱中断された。
デル ポトロが勝ったあとには、メインスタジアムでの試合はもうなかった。通常はアーサー・アッシュ・スタジアムの最後のナイトマッチがその日の最後の試合となるのだが、今回はより早い時間帯に雨で試合が中断されたため、深夜に近づこうというときにほかのコートでまだプレーが行われていたのだ。
最終的に全試合が終了したのは午前1時少し前。13番コートで2013年全仏準優勝者のダビド・フェレール(スペイン)が、昨年の全米女子の優勝者であるフラビア・ペンネッタ(イタリア)の夫、ファビオ・フォニーニ(イタリア)に対して6-0 4-6 5-7 6-1 6-4の逆転勝利を収めたときに、すべての試合が終了した。(C)AP