セレナがハレプを退け、準決勝へ [全米オープン]

テニスデイリー

セレナがハレプを退け、準決勝へ [全米オープン]

 アメリカ・ニューヨークで開催されている 「全米オープン」(8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が第5シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-2 4-6 6-3で下し、準決勝進出を決めた。

 今年の全米オープンで初めて、セレナのサービスがブレークされた。それも2度だ。さらに彼女はこの準々決勝で初めてセットも落とし、ハレプによって危機に追いやられた。

 素晴らしいショットと魅惑的なラリーに満ちたその試合で、セレナが第3セットで体勢を立て直し、レベルを上げて勝利をつかむまで、どちらの選手も屈しなかった。ハレプは、セレナが今大会で対戦した初めてのシード選手だった。

 「力をテストする機会を持ててよかったわ」とセレナ。「彼女のレベルは、第2セットで急上昇した。でも、私がつかみ損ねたチャンスもあったわ。そこから言えるのは、第2セットで私はよりよいプレーができていたということ、そしてストレートで勝つチャンスが十分にあったってことね。それが逆境の中に見た希望、レッスンだわ」。

 ハレプは第2セットで、セレナがつかんだ12のブレークポイントのすべてを逃れ、勝負を第3セットに持ち込んだ。

 「それについては不満だったけど、ネガティブな考えにとらわれ、気落ちさせられることがないように努めていたの」

 セレナは逃した多くのチャンスについてこう言った。「ポジティブな考えを保つようにしていたのよ。そうすれば試合の中で踏ん張り続けることができるとわかっていた」。

 第3セットが始まるや、ハレプは15-40と2つのブレークポイントをつかんだが、セレナは切り抜けて1-0とリードした。もしここでセレナがキープしていなかったら、ハレプ曰く、「試合のストーリーは違ったものになっていたかもしれない」。

 反対にセレナは、第3セットでつかんだ唯一のブレークチャンスをものにして3-1とリードし、そのまま突き進んだ。彼女は合計18本のサービスエースを決め、ウィナーの数はハレプの「20」に対し「50」だった。また、ネットに出た32ポイントのうち26ポイントを奪取した。ウィンブルドン以来、苦しめられていた右肩の故障についての疑念を胸に、全米を戦い始めた選手にしては、悪いものではない。

 「正直、ネットに出るのはあまり好きではないの。でもネットに出たときの私のプレーはわりといいと思うわ」とセレナ。「うまくできることをやらなければいけないんじゃないか、と思うから」。

 セレナは、全米での7度目のタイトルと、合計23度目のグランドスラム・タイトル獲得を目指しており、この双方が、1968年に始まったオープン化以降の時代の新記録だ。

 木曜日のセレナの相手は、第10シードのカロリーナ・プリスコバだ。プリスコバは4回戦でセレナの姉ビーナスを倒し、準々決勝で18歳のアナ・コニュ(クロアチア)を6-2 6-2で下して、キャリア初のグランドスラム大会準決勝に進出した。

 プリスコバはまた、セレナに負けず劣らずサービスに長けており、2016年のツアーのサービスエース・ランキングで1位につけている。

 もうひとつの準決勝では、世界2位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)が、全米で2度準優勝しているカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦する。ケルバーは、セレナがシュテフィ・グラフ(ドイツ)と並んで持つ最長記録、WTAランキング186週連続ナンバーワンの疾走に、終止符を打つ可能性を擁している。

 とはいえ、ハレプが証言する通り、セレナはそれをやすやすと手放すことはないだろう。(C)AP

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