【コンピューターゲームの20世紀 70】リセットは邪道か常道か『Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord』 <後編> (3/3ページ)
そのバグとはプレイヤーキャラのアーマークラス(AC)が戦闘に全く反映されていないことで、代わりに敵のACの値がプレイヤーキャラに適用されている。本作におけるACとはいわば防御力に相当するもので、この値が低いほど敵の攻撃が当たる確率が下がっていく。これが意味を成していないということは、どれだけ強力な防具を装備していても裸と同じだということ。おかげでファミコン版は敵の攻撃が当たりやすく、エナジードレインやクリティカルヒットを食らいやすかったのである。これにノーリセットで挑めというのはどだい無理な話。ファミコン版プレイヤーの判断は実は正しかったのだ。
2回にわたって『Wiz』について語ってきたが、実はまだ触れていない話が多くある。例えば種族や善悪、職業といったキャラのことや、戦闘システム、罠の解除などの話から数多く存在する裏技的なものまで、語り尽くそうとすればまだまだ足りないのだが、あまり同じゲームが続くのもどうかと思われるのでこのあたりにしておく。もしも反響が大きかったら再び『Wiz』の世界に皆さんをご招待したいと思っている。
(須藤浩章)
■DATA
発売日…1981年
メーカー…Sir-Tech
ハード…PC他多数
ジャンル…ロールプレイング
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