【コンピューターゲームの20世紀 70】リセットは邪道か常道か『Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord』 <後編> (1/3ページ)

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【コンピューターゲームの20世紀 70】リセットは邪道か常道か『Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord』 <後編>

 前回に引き続き『Wiz』の魅力について語っていきたい。

 『Wiz』のゲーム性はいわゆる3DダンジョンRPGであり、探索の拠点である城や宿屋、商店などは文字情報のみで表示され、ゲーム中のほとんどは20×20マスで構成の地下10階まであるダンジョンで過ごすことになる。ダンジョンは主観視点の疑似3Dで表示されており、マッピングをせずに移動しているとあっという間に迷ってしまう。この3Dダンジョンに耐性のないプレイヤーは当時から一定数おり、現在でも3DRPGは決してやらないというプレイヤーも少なからず存在する。しかし、現在では本作のマップはネットなどで簡単に手に入るため、当時二の足を踏んでいたプレイヤーにも是非一度本作をプレイしてもらいたい。当然、他人が作ったマップを見ながらでは昔の興奮には及ばないものの、アイテム収集など本作ならではの楽しみは充分に味わえるはずだ。

 前回、本作のシナリオはかなり削ぎ落とされていると書いたが、実際そのほとんどをプレイヤーが知ることはないし、知る必要もない。とりあえずラスボスであるワードナを倒せばクリアだということを覚えておけばOKである。RPGではゲーム性の要でもある謎解きなどの要素もほとんどなく、実は地下10階まであるダンジョンで捜索が必要な階はごくわずか。地下1階でいくつかのアイテムを取ったらエレベーターで4階にいき、そこで次のエレベーター起動のための「BLUE RIBBON」を取得。さらにエレベーターで9階にいき、シュートで10階に落ちればワードナはすぐそこである。実際にはレベルを上げるために戦闘を繰り返したり、ある程度の装備が必要だが、クリアだけが目的であればファミコン版などは1日でなんとかなってしまう。最序盤のみ地道にレベル上げが必要だが、その後は1階の「MURPHY'S GHOST」で効率的な育成が可能。「BLUE RIBBON」を守る敵を倒せるようになれば、後は9階であまり強くない敵を倒して武器防具を揃え、その後は10階巡りがローテーションになるだろう。

 ただし、これはある程度リセットが前提の話で、本来のゲーム性であるノーリセットプレイでは本作はなかなか凶悪な一面を覗かせる。

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