金正恩・“暴君国家”北朝鮮が崩壊しないこれだけの理由(1)各国政府発行の「北朝鮮報告書」 (1/2ページ)

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金正恩・“暴君国家”北朝鮮が崩壊しないこれだけの理由(1)各国政府発行の「北朝鮮報告書」

 ハタから見れば、実に不思議な国である。絶対君主が恐怖政治を振り回し、周辺国を挑発するさまざまな暴挙に出る。国民には崇拝を強いつつ、経済状態はメチャクチャ。どうしてこんな独裁国家が生き長らえているのか。その謎に迫ると、意外な理由が見えてきた。

 北朝鮮のミサイル発射が続いている。中国が威信をかけた杭州G20開催中の9月5日正午過ぎ、北朝鮮は黄海北道黄州から日本海に向けて中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)3発を同時発射。いずれも北海道・奥尻島沖200キロの日本の排他的経済水域内に落下した。今年に入ってから、北朝鮮はミサイルを連射。2月7日のテポドン(長距離)に始まり、3月10日にスカッド(短距離)2発、18日にはノドンを2発。4月にもムスダン(中距離)3発に潜水艦発射弾道ミサイル1発。5月以降も断続的に13発を発射している。日本をはじめとする、周辺国への明らかな挑発行為である。北朝鮮の動向に詳しい関係者が説明する。

「金正恩朝鮮労働党委員長(32)は金日成総合大学で情報工学を学び、軍に入隊して砲兵指揮(ミサイル部隊)を学んでいる。ミサイル部隊には金正恩を慕う部下が多く、信頼が厚い。発射実験には毎回のように顔を出し、陣頭指揮を執っています」

 さらに9月9日、北朝鮮でM5.3の揺れが観測された。今年1月以来、通算5回目の核実験を行ったのだ──。

 一方、北朝鮮国内では相変わらず粛清の嵐が吹き荒れている。13年12月にはNO2で叔父である張成沢が処刑され、「以降、100人以上と見られる上級将校や党幹部が処刑されています。一部情報では粛清が数百人に達したとも‥‥」(前出・北朝鮮の動向に詳しい関係者)

 最近も立て続けに幹部が銃殺されているが、その理由が「会議中に居眠りをした」「態度が悪い」「姿勢が悪い」といったもの。

 飢えに苦しむ国民を見殺しにして、何億円もかけてミサイルや核兵器を開発し、気に入らない幹部を次々と粛清。ストレスからくる過食のせいでブクブク太り、重い糖尿病に悩んでいる。そんな金正恩が動けなくなる前に、あの国は崩壊するに決まっている──。そう思うのも当たり前だろう。

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