実は大問題だったカーボン複合材の廃棄問題を解決する技術 (1/2ページ)
source:http://www.rh.gatech.edu/news/554601/new-carbon-fiber-recycling-process-could-help-firms-reduce-waste)
宇宙機やレーシングカー、そして近年では航空機でも多用されるようになってきたカーボン複合材は、軽くて丈夫というメリットがある。そのいっぽうで、大きな問題もあった。それはリサイクルがきわめて難しいことだ。その点は、アルミや鉄と比べて大きなデメリットであるといえる。しかし、そんなカーボンファイバーのリサイクルを可能にする研究が発表された。
■ 樹脂と繊維を分離する
この研究はジョージア工科大学の研究チームが発表したものだ。ある種類の熱可塑性カーボン複合材であれば、ほぼ100%リサイクルが可能になるというものだ。
この方法では、カーボンファイバーをあるアルコールの溶解液に浸し、カーボン複合材の形を作っているエポキシ樹脂を溶かしていく。それが完了すれば、カーボン複合材を構成するカーボン繊維とエポキシ樹脂を分離することができ、再利用することが可能になる。
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「この方法は、すぐにでも工業的に活用できると思います。そして、経済的にも環境の面でもメリットがあります」と研究チームのKai Yu氏はいう。
あらためてカーボン複合材の仕組みを説明しよう。基本はエポキシ樹脂などを使ったプラスティックである。しかしプラスティックだけでは弱いので、中に繊維を入れて強化することがある。それが繊維強化プラスティックで、いわゆるFRPなどと呼ばれるものだ。ガラス繊維を使ったものが特にポピュラーで、浴槽などにも使われる。
そのプラスティックを強化するための繊維としてカーボン繊維を使用したものがカーボン複合材だ。特に強度が高く、軽く作ることが可能だ。
そのいっぽうで、FRPは再利用が難しい。