これが「日本のドン」の闇豪腕だ!<渡辺恒雄・読売新聞主筆>衰えない球界への影響力 (2/2ページ)
ところが、これを見たナベツネが『こんなの新聞じゃない!』と大激怒。一存で編集局長を更迭させたんです」(読売新聞社員)
編集局長といえば、読売テレビ社長の座が約束されているとまで言われるほどの要職。それがわずか一度の失敗で飛ばされたことで社内は戦々恐々。以来、「ナベツネには絶対服従」がいっそう徹底されたという。
新人研修では、渡辺氏の挨拶が毎年恒例だが、
「キミたちは会社に逆らおうと思うな。よけいなことを考えず、一生懸命働けばいいんだ。そしたら読売が一生面倒見てやる」
と、トップの威光を振りかざして叫ぶのも定番だという。
そして球界でも、巨人のみならず全体に対して発言権を行使してきた。04年に球界再編問題が持ち上がった際、当時のプロ野球選手会会長の古田敦也氏について「たかが選手」と評したのは有名である。
「近年でも、交流戦の試合数減や、CSでの優勝アドバンテージなど、巨人にとって都合のいいナベツネさんの意見が球界に反映されがちで数えたらきりがない。いまだに、巨人で権力を握っているということが重要なんです。各球団が気を遣います。ナベツネさんにとって球界=巨人ですから」(球界関係者)
現在、渡辺氏の最大の関心事は築地市場移転問題だという。
「跡地に巨人自前の球場を建設したいようです。東京ドームの使用料が年々上がり、『こんなに払うなら自分たちの球場を持つべきだ』と側近に話している。だから主筆の意向にそぐわない“移転中止”を扇動する記事は“自主規制”されています」(前出・読売新聞社員)
各界のドンの剛腕は、時に“蛮勇”と揶揄されるほど強烈に振りかざされるのである。