大学の演劇部・研究会がもとになっている人気演劇グループ5選

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大学の演劇部や研究会が基になっている人気演劇グループたち

大学の部活といえばスポーツのイメージが強いですが、演劇部というのは非常に熱心に活動を行っている部活の一つ。中には大学での演劇活動を起点としてプロの劇団にまで発展したグループもあるほどです。今回は、そんな大学発祥の劇団を5つピックアップしました。テレビでよく見るあの俳優さんも、実は大学での演劇活動がその原点だったりするんです!

●大ブレーク俳優・堺雅人さんの原点!? 『東京オレンジ』

ドラマ『リーガル・ハイ』や『半沢直樹』で大ブレークした俳優、堺雅人さん。2013年には「やられたらやり返す! 倍返しだ!」というせりふで流行語大賞も受賞しました。そんな彼が早稲田大学在学中に所属していたのが同大学の演劇研究会。堺さんは結局大学は中退してしまうのですが、この演劇研究会の仲間と共に立ち上げたのが劇団『東京オレンジ』だったのです。

『東京オレンジ』は現在も東京を中心に活動中です。2014年に行った公演、短編劇集「ジェラシーいろいろ」はチケットの売り切れが続出するなど盛会のうちに終演しています。

●幅広い分野で大活躍! 大泉洋さん所属の『TEAM NACS(チーム・ナックス)』

ドラマに映画、バラエティー番組、そして声優に至るまで、幅広い分野で大活躍中の大泉洋さん。現在もNHKの連続テレビ小説『まれ』で主人公の父親役を演じています。

『TEAM NACS』は、その大泉洋さんと仲間たちの総勢5人によって結成された演劇ユニット。5人は全員、北海道学園大学の演劇研究会出身なのです。現在、日本で一番チケットが手に入りにくい演劇集団とも評される『TEAM NACS』。その実力を評価する声は年々高まっており、北海道を中心に活動しているにもかかわらず東京の演劇関係者からも熱い関心が寄せられているほどです。

●個性派俳優 渡辺いっけい・筧利夫の原点!? 『劇団☆新感線』


『劇団☆新感線』は今から35年前の1980年、当時大阪芸術大学に在籍していた、いのうえひでのりさんを中心に、立教大学や和光大学の学生ら5人によって立ち上げられました。旗揚げ当初から関西学生演劇ブームの旗手として人気を博したこの劇団には、個性派俳優としてテレビや映画には欠かせない存在となっている渡辺いっけいさんや、筧利夫さんも所属していました。

『劇団☆新感線』には、現在でも古田新太さんや橋本じゅんさんといった有名な俳優が多数所属しており、歌舞伎とのコラボ企画や、舞台公演をデジタル編集してテレビ放送する企画『ゲキ×シネ』など、多くのチャレンジングな試みでも話題となっています。

●知的俳優・辰巳琢郎さんの原点!? 『劇団そとばこまち』


京都大学 演劇研究会から生まれた『劇団そとばこまち』は、知的なイメージでおなじみの辰巳琢郎さんらによって1978年に旗揚げされました。設立当初は、忠臣蔵など時代劇をモチーフにした作品からオリジナル作品まで幅広いジャンルの公演を数多く打ち、テレビやラジオなどにも団員が出演するなど多方面での活躍を見せました。

その後、ドラマ『TRICK』などで有名な生瀬勝久さんが座長を務めるなど、関西演劇界での地位は揺るぎないものとなっています。最近では、「そとばこまちプレイスクール」として演劇研究生を募集し、若手の育成にも力を入れているほか、「こまち寄席」と題して落語にも挑戦するなど、新しいジャンルへの進出にも意欲を見せています。

●ベテラン本格派俳優・長塚京三さんの原点!? 『劇団木霊』


今年で設立62年目を迎えるという『劇団木霊』。早稲田大学構内に専用のアトリエを持ち、長年演劇ファンからも親しまれ続けています。OB・OGには長塚京三さんや佐藤B作さん、斉木しげるさんといったベテラン俳優のほか、久米宏さんや田中真紀子さんらの名前も並ぶなど、その多彩な顔触れには驚かされるばかりです。

『劇団木霊』では所属する誰もが自由に企画を立案することができるため、その時々で方向性の違うバラエティー豊かな演目が上演されるのも大きな魅力となっています。

ある意味、演劇というのは学生ならではの自由な発想を最も表現しやすい分野といえるのではないでしょうか。今回取り上げた劇団の他にも人気の高い有名な劇団は数多くあります。あなたの大学の演劇部からも、未来のスターが生まれるかもしれませんね!

(dcp)

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