デビスカップ、フェドカップの決勝開催地が一般募集に?

テニスデイリー

デビスカップ、フェドカップの決勝開催地が一般募集に?

 国際テニス連盟(ITF)はチーム戦のルール改定の一環として、望む都市、町がデビスカップとフェドカップの決勝開催地として立候補ができるようになると話している。同じ都市が男女を共催するか、または別々とするかはまだ決めてはいないものの、12月にもこのプロセスの検討を開始することになるという。

 現在のシステムは決勝進出国が抽選を行い、権利を得たほうが会場を決めることになっている。男子の例を挙げれば、今年11月に行われるデビスカップ決勝は「クロアチア対アルゼンチン」となったが、現在、クロアチアが開催するに相応しい会場を探しているところだ。

 「プランを練るための1年、あるいは2年あれば、スポンサーを探すことに関しても、適切な大きさのスタジアムを選んでファン動員を図ることについても、より多くのことができるだろう」とITF会長のデビッド・ハガティは言っている。

 このプロジェクトを練っているのは、IAAF(国際陸上競技連盟)の会長、セバスチャン・コーが責任者を務めるスポーツ・マーケティング会社CSMのコンサルタントたちだ。

 ITFはより高い経済的報酬をもたらす可能性のある浮上中の市場から開催都市を選ぶか、あるいはより熱狂的で数的にも多くの観客たちがいる伝統的なテニスの中心地のひとつにするかをこれから検討することになる。

 「比較ができるよう、いくつもの違った都市からの希望を受けとれるようにすること、バランスが重要な仕事だ」と、ハガティはAPに言った。「金がすべてというわけではない。我々の使命はテニスを世界中で育て、発展・促進させることにある。だから注意深くことを進めなければならない」。

 ハガティは2、3年のうちに選ばれた都市での決勝開催を実現したいと考えている。デビスカップとフェドカップの双方で同じ会場、あるいは都市を使うという仮説におけるチャレンジは、十分な試合環境、観戦施設、練習コート、ロッカールームを持つ場所を見つけるということだ。

 欧州サッカーのチャンピオンズリーグ決勝、NFLのチャンピオン・チームを決めるスーパーボウルは、中庸的会場で行われているメジャー・イベントの例として綿密に調べられている。

 デビスカップとフェドカップのこの変更の提案は、来年8月のITF総会で可決されなければならない。ITFは来年にもこの招致活動に関する決断を下すことを予定している。

 また、決勝を3日から2日に凝縮させるべきか、デビスカップで採用しているベスト・オブ・5セットマッチを3セットマッチにしたほうがよいかについても現在検討中だ。フェドカップのワールドグループをデビスカップ同様に16チーム構成に増やす可能性もあるという。(C)AP

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