毎週日曜に1週間の予定を把握!小さな野心を叶える時間の使い方
![](https://image.dailynewsonline.jp/media/5/6/56213981912b711cd9a4be6e49be7685ea26a6dc_w=666_h=329_t=r_hs=684e7790f3fbfb5eff007199f87b1211.jpeg)
『小さな野心を燃料にして、人生を最高傑作にする方法』(はあちゅう&村上萌著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、日本最大規模のオンラインサロン『ちゅうもえサロン』を主宰するブロガー・作家のはあちゅうさん、NEXTWEEKEND代表・ライフスタイルプロデューサーの村上萌さんによる共著。
いうまでもなく両者ともまったく違う仕事をしているわけですが、そんななか、ひとつだけ共通していることがあるのだそうです。
それは、「一度夢をあきらめている」ということ。
つまりここでは、そのような共通点とそれぞれの視点に基づき、自分らしい人生の創り方、仕事、恋愛、暮らしへの考え方、小さな野心を叶え続けるための方法などについての考え方を記しているわけです。
きょうはPART 4「小さな野心を叶え続ける 私たちのマイルール」のなかから、時間についての考え方を引き出してみましょう。
■1週間の最初に予定を見なおす
はあちゅうさんが運営しているサイト『ちゅうもえサロン』では、毎週自分の「来週の予定」を投稿するようにしているのだそうです。
最初にするのは、毎週日曜日に翌日からの1週間の予定を見て「今週はこんな週だな」「こういう予定があるな」ということを頭のなかで把握すること。
そのうえでしっかり時間配分をし、効率的に動くことや、バランスよく予定を入れることを心がけるというのです。
そして週末には、「今週はインプットが多い週だったな」「人前に出ることが多かったな」など、どんな週だったかを振り返っているのだといいます。
■朝の時間を自分のものにする!
萌さんはもともと、朝起きるのがとても苦手だったのだとか。
そこで以前は、翌朝のために食べたいものを用意し、おいしいもので自分を釣って起きる作戦をとっていたのだといいます。
しかしいまでは、朝の時間、朝ごはんをとても大切にしているのだとか。
そんな著者は、「一年の計は元旦にあり」という以前に、「1日の計は朝にある」と考えているそうです。
なぜなら、朝のプチリセットの時間をどう過ごせるかによって、「きょうも頑張ろう」と思えるかどうかが変わってくるから。
■一石二鳥のながら時間を増やす
「同じ時間を何倍にも濃く使いたい」という思いから、はあちゅうさんは“一石二鳥のながら時間”をたくさんつくるようにしているといいます。
たとえばドライヤーで髪の毛を乾かしながらアマゾンビデオで映画を見たり、お掃除をしながら音楽を聴いたり。
また、そのように趣味の時間にあてるだけではなく、「インプットの時間が少ない」と感じるときは、ポッドキャストやラジオなどメディアをフル活用し、移動時間や家事をしているとき、メイク中に情報収集をするのだとか。
■どんなに短い時間でも集中する
萌さんは旦那さんの仕事が特殊で、朝ごはんを食べて見送ったら、13時には帰ってきて昼ごはんを食べ、18時半くらいには夜ごはん、23時には消灯というスケジュールで動いているのだそうです。
そのため、時間の密度を濃くし、深く集中することが重要になってくるのだといいます。
そこでまず、「朝のうちにやらなければいけないこと」と、「やれたらやりたいこと」をすべて付箋に書き出し、パソコンに貼るのだとか。
それらを次々と片づけていき、「やれたらやりたいこと」が終わらなかったら翌日に繰り越すというのです。
ちなみに好きなのは、やることが終了した付箋を毎回捨てず、机の上にためて行って一気に捨てることだとか。些細なことではありますが、たしかにストレス解消にはなりそうです。
■1日の予定にメリハリをつける
はあちゅうさんは、打ち合わせやプレゼンなどの「人に会う予定」は、できるだけ同じ日に集約させ、「喋る」モードの自分で挑むのだといいます。そして逆にデスクワークがメインの日は、1日中作業に集中できるようにする。
つまり、意識的に予定にメリハリをつけるようにしているということ。
「人と会う」と決めた日は朝から人としゃべる予定をどんどん入れておくと、舌や脳が「しゃべる」モードになり、その日1日なめらかに話せるような気がするというのです。
また自身の1か月を俯瞰してみても、人にたくさん会う「開いてる」モードのときと、少し自宅作業の多い「閉じてる」モードのときが自然に交互になっているのだといいます。
自分のリズムを保つために、このメリハリが自分に必要なのだと実感するそうです。
*
決して難しいことが書かれているわけではなく、両社がそれぞれのスタンスから、思うこと、してきたことを紹介するという体裁。だから肩の力を抜き、リラックスしながら読むことができるでしょう。
(文/作家、書評家・印南敦史)
【参考】
※はあちゅう&村上萌(2016)『小さな野心を燃料にして、人生を最高傑作にする方法』ディスカヴァー・トゥエンティワン