やくみつるの「シネマ小言主義」 “喜劇”に見える実際に起きた“惨劇”『エル・クラン』 (2/2ページ)
妙にプライドの高いアルゼンチンの現実を描いた本作を見たら、自分たちのことはさておいて、拳を突き上げて喜ぶんじゃないですかね。
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■『エル・クラン』
監督/パブロ・トラペロ
出演/ギレルモ・フランセーヤ、ピーター・ランサーニ、リリー・ポポヴィッチ、ジゼル・モッタ、フランコ・マシニほか
配給/シンカ、ブロードメディア・スタジオ
新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開中。
1983年のアルゼンチン。裕福なプッチオ一家は近所の評判もよく、アルキメデスを筆頭に妻、5人の子供たちと幸せに暮らしていた。ある日、二男が通う学校の友達が誘拐され姿を消す。以降、金持ちだけを狙った身代金事件が多発し、近所の住民たちは不安な毎日を送っていた。一方、いつも通りの生活を送るプッチオ家では、父・アルキメデスが、妻の作った夕食を2階にある鍵のかけられた部屋に運ぶという不審な動きをしていた。
やくみつる:漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。『情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)、『みんなのニュース』(フジテレビ系)レギュラー出演中。