古代ギリシャ人の葬儀を調べてみたら現代日本の葬儀とは大きく違っていた (2/3ページ)

心に残る家族葬

古代ギリシアにおいては、火葬・土葬は特に定めなく、死者の生前の意向や、遺族の都合によってなされていたという。

これら「3幕のドラマ」が終わった後、死者は無事、冥界に旅立ったとされ、遺族や会葬者は大いに死者の死を「祝った」という。

■葬儀や死を前向きに捉えていた古代ギリシャ人

このような古代ギリシア人の葬儀と、我々のそれとは大きく異なることが見えてくる。悲しく、沈鬱な雰囲気に包まれた葬儀も葬儀だが、もしも自分が古代ギリシア人だったとしたら、地中海の乾いた青空の下、ぜひとも葬儀に参列したくなるし、逆に自分が送られたい気持ちにさせられる。現代の日本の葬儀は、旧来の伝統や習慣を踏襲したものばかりではなく、制約に縛られず、時に「明るい」ものも増えてきたのは事実である。

紀元前700年の詩人・ヘシオドスは、同じく詩人・ホメロスとの『歌競べ』の中で、「死すべき人間には何が最も良いことか」と尋ねた。するとホメロスは「地上に住む者にとっては、そもそも生まれぬことが最も良い。生まれたからには一刻も早く冥王の門をくぐることだ」と答えたという。我々もホメロスが答えた、ある意味楽観的な死生観を見習う格好で、「こんな辛い世の中から、早くおさらばしてしまいたい!」だとか、反対に「何が何でも、絶対死にたくない!」でもなく、今の生を十分楽しみ、そして死んだ後も「楽しいこと」が待っている、と思いながら日々を重ね続けたいものである。

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