アメトーーク!日曜19時進出でスタッフの抱える「不安の種」

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アメトーーク!週2回放映は吉と出るか
アメトーーク!週2回放映は吉と出るか

 テレビ局各局が趣向を凝らし臨んだ、10月の番組改編の第1週目が始まった。今回の改編の中でも特に注目されるのが、テレビ朝日の人気バラエティ番組『アメトーーク!』(毎週木曜23時15分放送)。 木曜に加え、日曜19時台にも進出するという前代未聞の週2日放送である。ゼネラルプロデューサーの加地倫三(47)は「どんな感じになるのか、自分でも楽しみにしている部分はある」と意気込むが、現場が置かれた状況はどうやら“楽しみ”などと言っている場合ではなさそうだ。

■アメトーク日曜進出には不安がいっぱい?

 編成局の無理な注文の一番の被害者は常に現場のスタッフだ。テレビ朝日の関係者は今回の改編についてこう話す。「今回のテレビ朝日10月改編の一番の目玉は間違いなく『アメトーーク!』の日曜進出です。確かに、スタッフの人数は増えていますが、一番の問題は週2回放送するほどのネタ数があるか。人数云々で解決するような問題じゃなさそうです。今までもネタで困るスタッフを何度も見てきましたから…」

 もともと、日曜19時台は2015年の年間視聴率18.3%を誇る日本テレビ『ザ!鉄腕!DASH!!』の牙城。テレビ朝日以外にもTBSはエース、藤井健太郎プロデューサー(36)の十八番とも言える番組を番組名改め『クイズ☆スター名鑑』としてここぞとばかりに復活。フジテレビも古舘伊知郎(61)メインの2時間バラエティ『フルタチさん』を新たに投入するなど、打倒『ザ!鉄腕!DASH!!』に向け、各局目の色を変えて取り組んでいる。その中で、『アメトーーク!』を週2回にして臨むテレビ朝日は、自分自身の首を絞める結果を招きそうな香りしかしない。

■ネタ切れがさらに深刻に…?

 最近のオンエアをみても、お馴染み「広島カープ芸人」や「竜兵会」などの鉄板ネタか、中堅の芸人たちが今オススメの芸人たちを紹介する「ピンポイントアカデミー大賞」といった取って付けたような企画が散見。さらに、今週6日の放送は「ゾンビ芸人」というタイトルからカオスな企画、13日は特に大きなテーマを設けずフリートークを繰り広げる「立ちトーーク」を放送予定。先ほどの関係者は続けてこう話す。「日曜日のゴールデンタイムは幅広い年代から支持されるような企画がないといけません。最近の企画はマニアック過ぎますよね。現場の雰囲気でいうと正直厳しいというのが本音じゃないでしょうか」

 テレビ朝日のカリスマ、加地プロデューサーが見るのは天国か地獄か。現場スタッフと心中する日もそう遠くないかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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