【未来か!?】オーストラリアの砂漠で日光と海水だけで野菜の栽培に挑戦! (1/3ページ)
砂漠化した未来の地球。地上は廃墟となり人々が地下に住んでいたり、土のないところで野菜を育てていたり、そんなシーンをSF映画で見たことがあるだろう。確かに地球は滅びの道を辿っていると言われているが、人間はただ時間が過ぎるのを待っているわけではない。砂漠という死の土地で野菜を育てようという試みが行われていたのだ。その驚くべき挑戦が海外で話題に!
―トマト畑に挑戦 太陽と海水。この畑で最も必要とされているのはこの二つ。南オーストラリアの砂漠にソーラーパネルが敷き詰められた近未来的な温室が並び、年間1万7千トンのトマトを育てている。
ここでは土も農薬も化学燃料も地下水も使わない。世界初の農業システムだ。真水やエネルギーの需要が高まる中、もしかしたらこれは「未来の農園」の姿なのかもしれない。
世界中から集まった科学者達が約6年かけてこの温室の構想を練り、実験的に温室での栽培を開始。2014年に本格始動するための建設が始まった。
この農場は「サンドロップファーム」(Sundrop Farm)と呼ばれており、南オーストラリア州にあるポートオーガスタ地域に20ヘクタールという広さを持っている。オーストラリア南海岸のスペンサー湾から2キロに渡って繋がれたパイプを通して供給されている海水が、太陽光発電により生産されたエネルギーを使用して淡水化され、温室内のトマトたちに水を与えている。
夏は猛烈に暑く、常に乾燥しているこの土地は農園にとっては最悪の環境であるが、海水と繋がれている温室は野菜が元気に育つのに十分涼しく、また冬はソーラーヒーティングにより暖かい。海水が洗浄されているために農薬はいらず、土の代わりにヤシガラを使用している。
巨大な太陽光発電のシステムは晴天の日で39メガワットのエネルギーを生産し、海水の淡水化と温室を保持するのに十分な電力を生産してくれる。ここで収穫されたトマトはすでにオーストラリアのスーパーで販売が開始された。
ただ、冬場はやはり太陽光発電だけでは電力不足となる可能性があり、ガスを使用するなどの必要があった。