【プロ野球】《2016ドラフト注目選手・野手編》運命の一日、近づく。ドラフト目玉野手5人をピックアップ! (2/2ページ)
■ユニフォームからあふれる野球センス
鈴木将平(静岡高)
1試合3安打は当たり前の抜群のミートセンス。誰が見ても速いと感じる走力を兼ね備える静岡高の鈴木将平。研ぎ澄まされた野球勘を持つ高校ナンバーワン外野手だ。
今年の春から夏にかけて長打が増えていたが、その集大成がU-18アジア選手権で見せた打撃。木製バットを苦にせずライトに豪快なホームランを打ち、成長力と対応力を見せつけた。
早ければ、プロでも2、3年目には「1番・センター」に定着できると言われる逸材。ゆくゆくは2000本安打にも期待したい。
■名手の系譜に名を連ねられるか
中山悠輝(東京ガス)
東京ガスの中山悠輝は、185センチ85キロの恵まれた体格を持つ遊撃手。試合の流れが読め、誰も打てないときに打ち、失敗してもすぐさま取り返すという強いハートの持ち主でもある。
今年は打撃面でのインパクトを残すことができなかったが、レフト線への切れない打球、安定感のあるスローイング、カウントや牽制のタイミングを読んで盗塁をきめるしたたかさなど、実戦向きであることを示した。
中山は、長きに渡って日本の高校野球界、そしてプロ野球界を支えたPL学園高出身。OBを見ると立浪和義、宮本慎也、福留孝介などPL学園から羽ばたいた遊撃手は、プロでも結果を残した選手が多い。その歴史に中山は続くことができるか。
■野手の候補者の中にも潜む将来の「核」
今年は投手が豊作と言われているが、野手も獲得すればセンターラインの強化につながりそうな人材はいる。
数年後に振ったとき、世代交代のカギは今年にあった。そんな思いにかられる予感が……。
文=森田真悟(もりた・しんご)