差別だ!を連発でも日本にすり寄ってくる”韓国の不思議” (2/2ページ)
■親日なのか? 反日なのか?
一方では、ここ数年で最も強いラブコールが韓国から届いているのも事実。
「韓国のパク・クネ大統領は先日、青瓦台(大統領府)で経団連の榊原定征会長(注2)らと会談。その席で、‟日本企業の韓国の若者を対象にした採用博覧会や、インターンシップを続ける必要がある“ と発言しました。つまり韓国の若者をもっと日本で採用して欲しい、と。若者の高い失業率は韓国社会の大問題ですからね」(外信部記者)
日韓スワップ再開要請、平昌(ピョンチャン)五輪への協力要請、日本からの投資拡大要請などは、低迷する韓国経済の処方箋として日本を利用したいことが理解できる(注3)。
しかし大事な若者を、サベツが蔓延している(と韓国からは見える)国にわざわざ行かせたいとは、不可解きわまる。いったい韓国は親日なのか反日なのか?
「愛の反対は憎しみではない。愛の反対は無関心だ」
という有名な言葉(注4)があるが、韓国の日本に対する強烈な関心は、いわば「執日」(注5)。良くも悪くも常に日本を意識し、日本を頼り、日本を憎む。この強い執着が、日韓を他に例の無い異様な二国間関係にしている。
両国、とりわけ韓国にとって必要なのは一定の距離を置いて相手と離れていること。仮に経済や政治で交流したとしても、いちいち感情を持ち込まないこと、だ。無関心が愛……を生まないまでも、多少の冷静さを生んでくれれば幸いだろう。
──わさびも執着も、適量を超えれば涙しか出ない。
(注1)サベツ語…いわゆる韓国・朝鮮人への蔑称。
(注2)榊原定征会長…東レ相談役。
(注3)理解できる…理解はできるが、応じるかどうかは別問題。
(注4)「愛の反対は無関心」…巷間、マザー・テレサの言葉と伝えられているが、どうも違うらしい。エリ・ヴィーゼル(ユダヤ系米国人作家)説が有力。
(注5)執日…「しゅうにち」と読む。筆者の造語。
著者プロフィール
コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ