一度その顔を見たら忘れない。驚異の顔認証能力を持つ警官、4年間で850人以上の犯人を特定(イギリス)

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一度その顔を見たら忘れない。驚異の顔認証能力を持つ警官、4年間で850人以上の犯人を特定(イギリス)
一度その顔を見たら忘れない。驚異の顔認証能力を持つ警官、4年間で850人以上の犯人を特定(イギリス)


 イギリス、ウェストミッドランド州の警察補助員(PCSO)アンディ・ポープは、その類まれなる顔認証能力と記憶力により、「メモリーコップ」の異名を持つ。

 彼はこの4年間で850人以上の容疑者を特定することに成功しているのだ。ポープは毎日、30分早く職場に到着する。

 パソコンを立ち上げて、その日の署内ミーティングで取り上げる容疑者の写真をざっと見る。それだけですべての容疑者の顔を暗記してしまうのだ。この作業を2008年に初めてウェストミッドランズ警察に来て以来ずっと続けている。

 彼は「スーパーレコグナイザー」なのである。


・驚くべき顔認証能力と記憶力

 彼の脳内に蓄積される犯罪者たちの顔のデータは年々増えていき、その特定率はますます上がっている。

 このひときわ優れた特定能力のおかげで、彼はいわゆる秘密兵器のようになっている。刑事たちは、容疑者を特定する手段が尽きると、みんな彼の助けを求めにやってくるのだ。

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 ポープの上司で警部のガレス・モリスは、このメモリーコップがウェストミッドランズ警察にやってきてわずか2日のときのことを覚えている。ポープが大勢の人が写っている一枚の写真を持ってモリスのところへやってきて、この中の誰が強盗の容疑者かわかると言ったという。

 「わたしだったら自分の母親でさえ、その中から探し出すのに苦労すると言ったんだ。ところが、1時間半後、アンディは町の中心でその男を呼び止めた。なんと男は事件現場にいたことを認めたんだ」

 しかし、これは始まりにすぎなかった。この4年間で、ポープは850人以上の容疑者を特定することに成功した。ほかの警官ならひとりにつき平均ひとりというのが普通であることを考えると、驚異的な数字だ。

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 「じっくり時間をかけて写真を見れば、たいていはなにか特徴的なものが心に引っかかる。たぶんそのときは、ぼくにはそれがなんであるか正確に指摘することはできないけれど、本人を実際に見ると、蓄積された記憶が引き金になって彼だと認識することができるんだ」とポープは言う。

 それが2011年3月に起こったことだ。パソコンの画面をちらっと見ただけで、ポープにはひとりの犯罪者を特定するのに十分だったのだ。刑事たちは何時間もかけてビデオを分析していたのに、ポープは容疑者の特徴的な薄く生えた髭を見ただけで、以前に見たことがある男だと気づいた。

 1年前に見た写真から強盗を特定したこともあるし、不鮮明なCCTVビデオから、顔の小さなほくろひとつで犯人を特定したこともある。

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 ポープは2012年に初めてマスコミに注目された。そのときはすでに彼は250人の容疑者を特定していて、称賛を浴びていた。そのうち何人かは町中で見かけて、自分で警察に連行した。しかし、最近のITVのレポートでは、彼が特定に成功した人数は850人にも及び、この4年間で実質的に向上しているという。

 「モリス警部から、ほかの警官よりも遥かに多くの人間を特定していると言われるまで、自分はごく普通だと思っていた。写真のような正確な記憶力があるのかどうかはわからない。誕生日や記念日のようなことは妻が仕切っているよ。ぼくは日付を覚えることに関してはまるでダメだから」


via:.dailymailodditycentralなど / translated konohazuku / edited by parumo


 これが俗にいうスーパー・レコグナイザー(超相貌認識力)というやつだ。とにかくこのおまわりさんに悪いことしているのを見られたら、もう後はないということだ。
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