小池百合子都知事が対峙する「7人の天敵」 (4/4ページ)
続いて、5番目の天敵。新たに自民党東京都連会長に就任した、下村博文衆院議員だ。党の都議をまとめる立場にあるが、「小池氏が都議選がある来年7月までに新党を立ち上げ、そこへ、自民党の都議会議員が多く合流するという話も浮上しています。下村氏の責任問題になりかねません」(都議会中堅議員)
しかし、一方で「新党を立ち上げる話はない。あくまでもポーズ」という声もある。前出の有馬氏が言う。「小池氏は、都知事を務めたあと、国政に復帰しようと考えています。現状、“ポスト安倍”の有力候補は石破茂前地方創生担当相ですが、“それはどうなのか”との声が党内にあるのです。彼女は、虎視眈々と自民党総裁のイスを狙っていると思います。自民党の党籍にこだわっているのも、それが理由でしょう」
安倍首相の秘蔵っ子で、“日本初の女性総理大臣候補”とされる稲田朋美防衛相のクビも危ないと、もっぱら。スキだらけで、どえらい失態を犯したのだ。衆議院予算委員会で、民進党の辻元清美氏に、「稲田氏は、終戦記念日に行われた全国戦没者追悼式を欠席した。国の公式行事である“追悼式”を欠席した防衛相は稲田氏だけだ」と糾弾され、涙目で言葉に窮した姿を記憶する人も少なくないはず。小池氏は、この“防衛相失格”の烙印をさらにえぐる気なのだ。
「小池氏は、日本の首都・東京のトップとして、各国首脳と外交するでしょう。たとえば、アメリカの大統領選でヒラリー氏が勝てば、小池氏と会う機会もある。その席で、日米安全保障問題について意見を交換するような事態になれば、稲田氏の出る幕はなくなります」(鈴木氏) かくして、並み居る敵を血祭りに上げた小池氏は、官邸にも攻め入るという。
「敵は、菅義偉官房長官。彼は選挙期間中、“小池氏に都政を任せられない”とハッキリ批判していますし、彼女が自民党役員や閣僚などの要職につけず、干されていたのは、菅氏のせいだとも囁かれているほど。一方、二階俊博幹事長は、野党時代(新進党、自由党、保守党)から小池氏とツーカーの仲。二階氏にとって当面のライバルは、官邸の実権を握る菅氏ですから、あうん阿吽の呼吸で包囲網を狭めていくでしょう」(議員秘書)
首都の女帝が狙うのは、都政の改革か、それとも怨敵への報復のみか。元社会党埼玉県議で評論家の小沢遼子氏が言う。「都政では今、多くの問題が浮上しています。これらに対し、白黒つけた結果を出せば、これまでのタレント然とした名前だけの知事と違い、実務型の知事として小池さんは評価されるでしょう。私自身も一都民として豊洲問題、そして小池知事の動向に注目し、同時に期待しています」
行く末は、いかに。