【プロ野球】セ・リーグのCSを盛り上げたDeNAと巨人。「敢闘賞」選手は、同学年のこの二人! (2/2ページ)
■骨折後も強行出場でチームを鼓舞し続けた梶谷隆幸
一方、DeNAの「敢闘賞」には、ケガを押してグラウンドに立ち続けた梶谷隆幸を挙げたい。13打数5安打と当たっていたエリアン、4試合に登板し3セーブと試合を締めた山崎康晃の活躍も光ったが、やはり印象度では梶谷に軍配が上がる。
ファーストステージ第3戦の1打席目に死球で左手薬指を骨折した梶谷。その試合こそ途中で退いたが、2日後から始まったファイナルステージでは、全4試合でフル出場を果たした。
骨折した左手薬指は、小指と束ねてがっちりテーピング。打席では、左手は添えるだけのような場面もあったが、ここ一番ではしっかり両手でのフルスイング。第3戦では貴重な追加点となるタイムリーを放ち、第4戦でも追撃の2ランをライトスタンドに運んだ。
さらに、テーピングのため薬指と小指を入れる部分を改造したグラブで臨んだ守備でも、第3戦でフェンス際のファウルフライをダイビングキャッチしてみせるなど気持ちのこもったパフォーマンス。このビッグプレーには、敵である広島ファンからも大声援が送られたほどだ。
シリーズを通してチームの士気を高めた梶谷の功績は計り知れないものがあった。
■同い年の生え抜き選手が来季もチームを引っ張る
ちなみに、坂本と梶谷は同じ1988年生まれ。2006年秋の高校生ドラフトで指名され(坂本は1巡目、梶谷は3巡目)、プロ入りしている同期生だ。ベテランと呼ぶにはまだ早い年齢だが、チームでは、坂本が主将、梶谷が選手会副会長という立場を任されており、ナインを引っ張る立場でもある。
今季、CSには進出できた巨人とDeNAだが、ペナントレースでは優勝した広島に20ゲーム近く離された。来季、巻き返しを図るためには、この両選手の活躍は不可欠だ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)