紅白は今年も安泰?ボブ・ディラン騒動を切り捨てた和田アキ子の傲慢 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■紅白を巡る攻防

 覚えているだろうか? 昨年末、NHK『紅白歌合戦』のメンバーが発表されるや否や、吹き荒れた和田アキ子批判の嵐を。

「ヒット曲も無い和田が、なぜ売れている歌手を差し置いて紅白に出る?」
「(司会だった)綾瀬はるかと同じホリプロだから、バーターだろ!」
「他の出場者についてアレコレ批判して見せるのがみっともない」

 ……などなど。あげくに<紅白出場の選考に疑問の残る歌手>アンケート(注6)で、ダントツ1位に選ばれる始末。

 CDや配信の売上げ順で選ぶなら、和田アキ子以外にも到底、『紅白』には出られないはずの歌手も数多い。その中で和田アキ子に批判が集中するのは、思い込みで他人や国を断罪する不遜な言動が反発を呼ぶからだろう。ディラン発言も、しかり。

「無名より悪名。知名度は抜群なだけに、今年の『紅白歌合戦』にも和田アキ子が選出される可能性は高い」(スポーツ紙芸能担当記者)

 今年も和田アキ子選出を巡って、あちこちで炎上するのだろうか。

「紅白出場の選出には大手事務所の力関係が大きく影響する。ホリプロが変わらず和田アキ子を推して来るかどうか? それに加えてNHKの思惑もあって、意外と世間の風を読んでいる。あまりに評判が悪いと、何だかんだ出場させない方向に持って行く可能性はあります」(前出・芸能担当記者)

 ボブ・ディランのヒット曲になぞらえれば、The answer is blowin' in the wind.(答えは風に吹かれて、誰にもつかめない)。むろん、本当はもっと深刻なことを歌っているのだが。

(注1)ノーベル文学賞受賞…10月下旬までディラン本人と連絡が取れず、スウェーデンアカデミーはコンタクトを断念。12月10日の授賞式に現れるかどうかが注目されている。
(注2)イベント…パブリックビューイングを見ながらカウントダウンしたり……。
(注3)切って捨てて見せた…TBS<アッコにおまかせ!>に於いて。
(注4)同じ歌手として…この表現だけで激怒される向きもいるかもしれない。スマン。
(注5)少数派の血を引く…ディランはユダヤ系。和田アキ子は韓国から帰化した。
(注6)アンケート…ガジェット通信による。

著者プロフィール

rensai_tanaka.jpg

コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

「紅白は今年も安泰?ボブ・ディラン騒動を切り捨てた和田アキ子の傲慢」のページです。デイリーニュースオンラインは、ボブ・ディラン和田アキ子ノーベル賞紅白歌合戦NHK連載などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る