北欧の気鋭小説家が来日 直木賞作家に語った「作品の原点」 (1/3ページ)

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北欧の気鋭小説家が来日 直木賞作家に語った「作品の原点」
北欧の気鋭小説家が来日 直木賞作家に語った「作品の原点」

来日中のフィンランドの作家、トンミ・キンヌネンさんが21日夜、東京・神楽坂の「la kagu」で、同じく作家の中島京子さんとのトークイベントを行った。

キンヌネンさんイベント記事

キンヌネンさんのデビュー作『Neljäntienristeys(日本語で「四つ辻」)』は、本国のベストセラーランキングで13週連続1位となる大ヒットとなり、世界16カ国で翻訳出版が決定、このほど邦訳版が『四人の交差点』(古市真由美訳)として新潮社から刊行された。

今回のイベントでは、海外文学に造詣の深い中島さんとの対話を通して、作品の筋立てはもちろん、その構想や、土台にある文化的な背景が明かされていった。

『四人の交差点』は、19世紀後半から約100年間のフィンランドを舞台に、ある一家の営みと交錯する人間の運命を描いた壮大な物語。

キンヌネンさんの曾祖母がモデルになっているという、助産師をしながら自分の家を次々に建て増ししていくことに執心するマリアと、その娘のラハヤ。そしてラハヤの夫・オンニと、彼らの息子の妻であるカーリナの四人の視点からストーリーが語られる。

元々家族であったマリアとラハヤ。そして家族の「外」の視点も持ち合わせるオンニとカーリナでは、同じ出来事でも捉え方や感じ方が異なる。その「ズレ」が組み合わさり、重層的な小説世界が立ち上がる。

この作品で、中島さんが強く印象に残った点として指摘したのは「家」と「女性のたくましさ」だ。

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