秋津壽男“どっち?”の健康学「認知症予防には手作業が効果アリ。クイズや新聞の投書でも活性化!」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

秋津壽男“どっち?”の健康学「認知症予防には手作業が効果アリ。クイズや新聞の投書でも活性化!」

「同居の母親に認知症の傾向が出てきました。3人の孫のうち2人の名前を忘れてしまったり、同じ話を何度も繰り返したりします。今はまだ元気ですが、80歳を超えており心配でなりません。認知症を予防したいのですが、いい方法がありましたらご教授ください」

 読者の方から、こんなお手紙をいただきました。

 認知症は進行するほど、家族の仕事・家事に支障を来します。例えば夜に起きだして冷蔵庫の中をあさったり、深夜徘徊をしだすと家族は睡眠不足に悩まされ、精神的にもイライラしてしまいます。

 今いる場所がわからない、自分が通った学校名を忘れた、食事をした記憶がないなどの「記憶障害」、アナログ時計の針を見ても時間がわからない、失禁してしまうなどの「見当識障害」、頭の片隅にある記憶をつなぎ合わせた結果の言葉=「作り話」(本人はウソだとの意識がない)など、一口に認知症と言ってもさまざまな症状があります。

 認知症と聞くと「高齢者の病気」をイメージしますが、64歳以下で発症する若年性認知症は男性に多い症状です。症状が進行すると、仕事やプライベートでの大事な用事を忘れてしまい、深刻な場合は予定を組んだことすら思い出せない、となることもあります。

 つまり誰でもなる可能性があり、いつなっても不思議ではないのが認知症で、家族にとってはやっかいな症状ですが、ここで問題です。

 私が認知症対策でオススメするなら「麻雀」と「クロスワードパズル」のどちらでしょうか。

 認知症予防のカギは「脳を活性化させること」です。脳の活性化には「指先を使う」のが重要です。中でも麻雀は「指先を使う」「役作りを考える」という2つの要素が脳に効果的な刺激を与えます。加えて、仲間内で小さく金銭を賭けるファミリーギャンブルも脳が活性化されます。仕事がまさしくそうであるとおり、人間はお金が絡むと頭を使うようにできている生き物です。

 90歳になるおばあちゃんで、毎日健康麻雀に興じる人がいます。ゆっくりと牌をツモってくる彼女の姿を見ていると、認知症とは無縁だと感じます。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「認知症予防には手作業が効果アリ。クイズや新聞の投書でも活性化!」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 10/27号“どっち?”の健康学麻雀秋津壽男認知症社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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