実は病気のサインかも…?心配がないあくびと心配なあくびの違いとは (2/3ページ)
口を大きく開けたり思いっきり背伸びをしたりしたときに、アゴや体幹の筋肉が引き伸ばされます。この刺激が脳に伝わり、脳が活性化されます。
「心配なあくび」が出たときに疑うべき病気
睡眠不足がかなりたまっているのに、自分ではそれを自覚していない状態を、「睡眠不足症候群」といいます。この状態になるとあまり眠気を感じなくなり、あくびばかりが出る人がいます。睡眠時間が短めで、感情のコントロールが難しかったりミスや事故が多い人は、睡眠不足症候群の可能性があります。できれば10~20分の仮眠をとり、夜の睡眠時間を見直してみましょう。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、脳炎などの脳の病気や、心筋梗塞などの心臓の病気、胃潰瘍などからの大出血などでは、脳の血流量が減ります。酸素は血液によって運ばれるので、血流量が減ると脳が酸欠状態になります。脳は大量の酸素を消費するので、酸欠になったら大変です。そこで、大きく息を吸って意識レベルを保つために、あくびが起こります。意識のレベルが下がってあくびをしている人を見たら、脳や心臓などの急病の可能性がありますから、すぐに救急車を呼んでください。
血糖降下薬の内服やインシュリンの注射をしている糖尿病の患者さんがあくびを始めたら、低血糖になっている可能性があります。脳以外ではブドウ糖のほかにタンパク質や脂肪もエネルギー源として使えますが、脳はブドウ糖からしかエネルギーを作れません。ですから、低血糖になると脳は働きが低下して意識がなくなる危険があります。そのためあくびをして覚醒度を上げ、ブドウ糖の補給を促すのです。こんなときはすぐに、病院からもらっているブドウ糖をなめたり、アメや甘いジュースをとったりしましょう。
乗り物酔い(動揺病)や片頭痛(偏頭痛)の前兆としても、あくびが出ることがあります。これらの病気を持っていて、あまり眠くないのにあくびが出だしたら、酔い止めの薬や痛み止めの薬を早めに飲みましょう。
大あくびには注意を
あくびのときに思いっきり口を開けて背伸びをすると、とても気持ちが良いものです。