足がつる原因と考えられる病気 つりやすいのはどんな人?
明け方に目が覚めて、布団の中で伸びをしたら足がつった、なんてことはよくある話です。ところで、足はなぜつってしまうのでしょうか。
今回は足がつってしまう原因や、足がつりやすいのはどのような人かを見ていきたいと思います。
□足がつる原因は冷えや血行不良などさまざま
□足がつる病気には代謝性疾患などがある
□足がつるのを改善するには温めるのが一番足がつる原因にはどのようなものがありますか?

筋肉疲労
サッカーが好きな方ならよくご存知だと思いますが、試合の後半や延長戦になると、足がつって倒れてしまう選手が出てきます。
なぜかというと、運動をすると汗をかくことによって、体内のミネラルが失われていきます。それによって、体のイオンバランスが乱れてしまうのです。
イオンって学校でも勉強したと思いますが、マイナスとプラスの電荷を帯びており、脳からの命令を信号化して、筋肉が活動するためにエネルギーを供給するように伝えます。
ところが、イオンバランスが乱れると、その供給が間に合わなくなってしまい、結果として足がつってしまう訳です。
加齢
お年寄りによく見られるのが、明け方になると足がつって目が覚めるという現象です。これは、加齢によってふくらはぎの筋力が低下してしまうことと、代謝機能が低下していることが原因です。
冷え
冷え性の人も足がつりやすい傾向があります。冷えている状態というのは、体の末梢部分への血行が滞っている状態のことを言います。
血液が全身に酸素と栄養を運んでいるので、血行が悪くなったところは栄養状態が悪くなるのです。それが足に出れば、足がつりやすくなるという訳です。足がつりやすいのはこんな人!

妊婦の方
妊婦の方が足がつりやすいということはよく知られています。ハッキリとした原因はよく分かってないそうですが、妊婦さんの足がむくみやすいことを考えてみるとヒントがあると思います。
妊娠中はおなかの赤ちゃんに栄養を送るため、お腹に血行が集中しがちになります。その結果、その他の部分、特に心臓から遠い足に影響が出て足がつりやすくなると考えられるのです。
糖尿病の方
糖尿病は代謝性疾患の一つです。糖尿病には三大合併症というのがあって、それは「糖尿病性神経障害」と「糖尿病性腎障害」、そして「糖尿病性網膜障害」の3つです。
一番初めに現れるのが糖尿病性神経障害で、手足がしびれたり足がつったりすることが知られています。適切な治療を行わないと失明にまで至ってしまう可能性のある怖い疾患なのです。足がつる時に考えられる病気について腰部の障害
腰からは足へとつながる神経が出ていますが、腰の障害によってその神経が圧迫されることによって、足にしびれが出たり足がつってしまうことがあります。
代表的な疾患としては、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症や分離症、坐骨神経痛などがあります。
糖尿病
先述したように、糖尿病にともなう合併症の一つ、糖尿病性神経障害によって、足がつりやすくなることがあります。
動脈硬化
動脈硬化の結果、足がつりやすくなってしまうことがあります。代表的な疾患としては、脳梗塞や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などが挙げられます。足がつる時にはどうしたらいいの?筋肉を伸ばす
足がつるということを専門的にいうと、不随意の筋収縮ということができます。つってしまう筋肉は主にふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)が代表的です。
腓腹筋は、足を底屈させる時に収縮します。底屈動作とは、足先を伸ばす動作のことです。ということは、足がつっている時には逆に足先を上に向かって曲げてあげると良いのです。
もし誰か近くにいたら、足首を持って曲げてもらうと良いでしょう。
ストレッチ
足がつってしまったら、長座(両足を投げ出して座る姿勢のこと)をして、足首をこちら側にゆっくり曲げてあげましょう。
体が固くて届かない場合にはタオルを使うのもよいですし、なんならあおむけに寝た状態で足首をこちら側に向かって曲げるだけでも構いません。足がつるのを予防するにはどうしたらいい?適度な運動
足がつりやすい人にはたいていの場合血行不良がみられます。そのため、日頃からふくらはぎに刺激を与えるような運動をして血行をいい状態に保つのが重要です。
わざわざランニングなどをしなくても、エスカレーターを使わずに階段にするとか、一駅前で降りて歩くとか、日常生活で出来る工夫をすると良いでしょう。
保温
冷え性の方は特にですが、血行が悪くなることによって足がつってしまうので、寝る前に入浴するなどしてしっかりと温めてあげると良いでしょう。冬場には湯たんぽを使うのもいいですね。足がつるのは体からのメッセージです!足がつるのはもちろん病気の場合もありますが、疲労がたまっているとか血行不良が起こっているとか、体からの何らかのメッセージのこともあります。
足がつる時には少し生活を振り返ってみましょう。
(監修:Doctors Me 医師)