スクランブル態勢の「スマスマ」最終回 視聴率20%が最低ライン
SMAPの年内解散にあわせて、フジテレビ「SMAP×SMAP」も年内に終了。最終回は12月に放送される予定だが、いまだに日程や内容の詳細は公式発表されていない。
28日の定例会見でフジテレビの亀山千広社長は、同番組の最終回について、「タイムテーブルを使ってフィナーレを盛り上げることができないかと要望しています」と局を挙げてバックアップしていくとコメント。
同番組は1996年にスタート。「BISTRO SMAP」やコント、ゲストアーティストとのコラボライブ、さらに過酷な罰ゲームなど様々な企画を放送。バラエティ番組の中でもトップの人気を誇る優良番組として成長を遂げた。これまで数々の高視聴率も記録。2002年放送の「SMAP×SMAP '02 緊急生放送!今夜5人そろってスマップが出演します」は関東地区での平均視聴率34.2%を記録。この回は、不祥事により活動を自粛していた稲垣吾郎が約7か月ぶりに復帰した回で、各方面から注目を集めていた。また、1999年放送の宇多田ヒカルが「BISTRO SMAP」にゲスト出演した回は、通常回としては異例の33.5%を記録した。
番組開始から2000年代前半までは、通常回でも二桁視聴率を記録。しかし、2000年代後半に入ってくると、他の番組同様に同番組の視聴率も右肩下がりとなり、一桁台を記録することも多くなっていた。
「亀山社長がスクランブル態勢で『スマスマ』を盛り上げる事を公表したワケですから、これはフジにとっては『いいとも』と同じような重要案件。正直なところ、これだけ注目されている訳ですから、最終回の視聴率は20%が最低ラインでしょうね。視聴率低迷に苦しむフジだけに、ここはなんとかしっかりとした数字を獲りたいはず」(芸能記者)
「スマスマ」は、今年で20周年を迎えた長寿番組でもある。フジの番組において、長寿番組でなおかつここ数年で終了した人気番組は「笑っていいとも!」。2014年3月31日に放送された「グランドフィナーレ 感謝の超特大号」は、歴代のレギュラー陣が集結。とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、爆笑問題の夢の共演も実現し、関東地区での平均視聴率は28.1%を記録した。同番組の視聴率は、フジテレビの年間視聴率1位にも輝き、まさに2014年を代表する番組となった。
現在、NHK「紅白歌合戦」へ出場するか否かが注目されているSMAP。もし、SMAPが「紅白」出場となれば、高視聴率が期待されているが、「スマスマ」の最終回も「紅白」と同様に視聴率が大きな注目点なってくるだろう。果たして、どのような数字をたたき出すのか、気になるところだ。