あまりにも巨大すぎて使い物にならなかった望遠鏡がある(フランス) (3/4ページ)
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フランソワ・デロンクルの「月を1メートル以内に連れてこよう」という提案を揶揄した1892年の風刺漫画
1886年に望遠鏡を作るために設立された会社は倒産に追い込まれ、1909年に望遠鏡そのものは競売にかけられたが、それでも買い手はつかなかった。ついに望遠鏡は解体され、レンズと平面鏡はパリ天文台にお蔵入りになったままになっている。
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この望遠鏡は、科学的な観点からはまったく使い物にならないということにはなってしまったが、万博の目玉として、近年の産業技術の進歩をよく表していて、そういう意味での役目は果たしていた。
今日、天文学的な目的のために使われる光学望遠鏡のほとんどは、反射型の望遠鏡だ。反射型望遠鏡は、屈折型の望遠鏡のように大きさや技術的な制限がないためだ。現存する最大の屈折望遠鏡は、アメリカにあるヤーキス天文台の口径102センチのもので、パリ万博のものよりも23センチ小さい。