【プロ野球】《日本シリーズ・名ホームラン選》日本シリーズの歴史に刻まれた「ホームラン名場面」をプレイバック! (1/2ページ)
広島と日本ハムによる日本シリーズは4勝2敗で日本ハムが制し、10年ぶりの日本一に輝いた。
今年の日本シリーズを振り返ってみると、日本ハムはホームランで試合の流れを引き寄せた場面が多々あった。その最たる例が第5戦、西川遥輝のサヨナラ満塁ホームランだろう。
2勝2敗のタイに戻した第4戦では4番・中田翔の同点ソロ、そしてレアードの勝ち越し2ラン。日本一を決めた第 6戦ではレアードがダメ押しの満塁弾を放った。
日本シリーズではこれまで、今でも語り継がれるホームランが多く存在する。そのなかから印象に残る一発を振り返ってみたい。
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■ヤクルト・杉浦亨の「代打サヨナラ満塁ホームラン」
今年の西川のサヨナラ弾は、「1992年のヤクルト・杉浦以来2人目のサヨナラ満塁ホームラン」と紹介されていた。しかし、杉浦の場合はサヨナラ満塁ホームランの上に「代打」がつく。
1992年、ヤクルト対西武の日本シリーズは第1戦からいきなり、3対3の同点のまま延長戦へ突入。延長12回裏、ヤクルトは1死満塁と一打サヨナラのチャンスを迎えた。
この場面でヤクルト・野村克也監督は当時40歳のベテラン・杉浦亨を代打に送る。杉浦は西武・鹿取義隆の投じた3球目をフルスイング。打球はライトスタンドに飛び込み、7対3でヤクルトがサヨナラ勝ちした。
この年限りでの現役引退を考えていた杉浦だったが、このサヨナラ本塁打で引退を撤回し、翌1993年まで現役を続けた。
また、この年の日本シリーズではヤクルトが2勝3敗で迎えた第6戦、秦真司が延長10回にサヨナラ本塁打を放ち逆王手に。続く第7戦に敗れたヤクルトは日本一を逃したが、4試合が延長戦、2試合がサヨナラ勝ちと白熱した好ゲームを展開。球史に残る日本シリーズとして語り継がれている。