“ハウツー本がベストセラー”驚異の「年収90万円」東京快適ライフ!(2)やりたくないものを消去する (1/2ページ)

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“ハウツー本がベストセラー”驚異の「年収90万円」東京快適ライフ!(2)やりたくないものを消去する

 昼食はだいたい麺類で済ませ、何もなければ5時には夕食。玄米菜食が中心で、これに味噌汁と漬物が基本。納豆、サバの味噌煮などを付ける場合もある。

「コンビニでバイトしていた頃、コンビニ弁当ばかり買っていく人たちを見て、何となく元気がないし、覇気のなさも感じて。実際、コンビニの廃棄弁当を食べていたら翌日だるいし、朝は大が出ない。これがずっと続いたら不機嫌な顔になるな、と」

 そこで「食」という原点に立ち返り、金銭的、健康的、精神的に自分が納得できる食材を探求。見つかった答えが「粗食」だった。

「食文化というのは、自分の代わりに昔の人が実験台になって、何を食べればいいのかと試してくれたもの。だから結局、昔から食べていたものが最も体にいいんじゃないかと考えた」

 季節によっては、野蒜や桑、野萱草、大葉などの野草が食卓に並ぶこともあるが、自炊が基本なため、1日の食事代は300円程度。

「夕食を早く食べるので、翌朝はたいてい空腹で目が覚める。この目覚めのすっきり感がハンパないです」

 さて、そんな大原氏。先に触れたように、現在は台北市内から1時間ほどの、家賃1万5000円のアパートを借りて生活している。

「日本から持ってきたお金は20万円だけ。まだ仕事も見つかっていないし、手探りな状態ですが、介護ヘルパーを募集している。こっちでも日本同様に『隠居生活』ができるかどうかを、ぜひ試してみたいですね」

 大原氏は月収7万円以上の生活を望んでおらず、これが自分に素直な生き方だと断言する。

「多くの人は『家を建てたい』『車が欲しい』とお金を稼ぎます。もちろん、それが本心から幸せだと思えればいいけれど、実はある種の強迫観念だったりする場合もある。『どうすれば自分が幸せか?』というのは他の誰でもなく、実は自分自身がいちばんよくわかっていること。僕は今、結果的に隠居状態になっていますが、毎日『生きている』ことを実感しているし、小さいことだけど、自分で選び取った毎日を実感しています。

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