友人のジャーナリスト常岡浩介がクルド自治政府の拘束を解かれた件 (2/3ページ)
しかし、彼が「イスラム国」(IS)に近いということは、彼自身のネット上の発信ですでに感じていたことだ。
ツイッターで彼自身が「イスラム国」(IS)の幹部とツーショットで写っている写真を公開していたこと。一昨年の「イスラム国」(IS)志願兵として渡航しようとしていた北大生に同行取材をしようとしていたことで、公安から家宅捜索を受けたのだが、その後、ふざけてなのか"常岡浩介容疑者"と自称していたこと、計画が成功の折は、撮影した映像を「イスラム国」(IS)に渡して、「イスラム国」(IS)がそれをオフィシャル映像として流す予定があったという噂があること――などだ。
彼と親しいジャーナリストの高世仁さんはブログで彼のことを擁護する発言をしている。それは、常岡が「イスラム国」(IS)のことをネタにして取材していることに言及したり、『常岡さんは「イスラム国」をイスラム教の教えに反するとんでもない輩だと非難しておりシンパでもなんでもない』と記し、常岡が「イスラム国」(IS)の一味だという話を否定したりしているのだ。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161101
私が聞いた噂というのも、公安はとっくにつかんでいるはずだ。一昨年秋、彼の自宅から応酬したパソコンを解析し、メールのやりとりやテキストファイルを見れば、わかるはずなのだから。としたら、私が耳にした噂というのは、ガセネタと言うことなのだろうか。
にしても、腑に落ちないのは、高世さんの言う通り、常岡が一味ではないにしても、彼と「イスラム国」(IS)の近さをどのように説明したらいいのかわからないということだ。「イスラム国」(IS)の中に入り込んで取材したかったとしても、幹部と一緒にいる写真を嬉々としてアップするというのは常軌を逸しているのではないか。
それに幹部の通訳を買って出たり、名誉勲章をもらったという陳述をどう解釈したらいいのかもわからない。彼は取り調べの際、攪乱のためにわざとそんなことを言っているのだろうか。それとも厳しい取り調べの末に、ゲロってしまったのだろうか。また、常岡を逮捕したクルド政府は一体どのようなことを掴んでいるのか。今後、どのような処分を下すのか。