友人のジャーナリスト常岡浩介がクルド自治政府の拘束を解かれた件 (3/3ページ)
関係性が特定されて起訴され、何年も懲役を食らったりするのだろうか。気になることが尽きないが、確かめようがない。
常岡はすでにルビコン川を超えてしまっているのだろうか。私自身、自己責任論は大嫌いだし、唾棄すべきものだと思っているが、彼が一線を越えてしまっているのならば、捕まったことは仕方がないし、罪を償うべきだというほかにない。
一方で、安田純平の方は何の罪も犯していないはずなので心配していることはもちろんである。2人とも同じような紛争地にいくジャーナリストだが、それぞれの拘束は分けて考えねばならないのかもしれない。
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11月7日の夕方になって、本人がいきなりツイートし、解放されたことがわかった。そして彼自身が現地メディアの報道についてツイッターで反駁した。
https://twitter.com/shamilsh
「釈放なう。明日、夕方帰国いたします。ご心配おかけいたしました。皆さま、ありがとう」
「なんか、クルドのルダウというメディアが、ぼくがISの通訳をやって勲章をもらったとデマを報道したとか。ひどいよ!ぼくアラビア語全くわかりません」
「二年前の取材で入手したISのキーホルダーを資料として持っていたのですが、大統領記者会見のセキュリティーチェックでこれが問題とされ、ISのメンバーではないかという疑いで逮捕、尋問を受けていました。クルド当局のみなさまにはご説明いたしましたが、ぼくの無実を信じていただきたいです」
これを読み、彼に対し、釈放されてよかったと思った。と同時に、「罪を償うべき」と厳しく書いたことについて、撤回すると同時に、彼に対し、「すまなかった」と謝罪したい。
にしても、なぜこのようなデマが現地メディアが発信されたのだろうか。その点については、今も疑問は残る。それに彼自身の「イスラム国」(IS)との近さについては、今もわからずモヤモヤしている。
赤軍派の人たちのように、彼は今後、パスポートを発給してもらえず、一生、国内から出ることはできなくなるんだろうか。だとすると、彼にとって、これ以上の大きな仕打ちはない。
Written Photo by 西牟田靖