牛糞から生まれる新素材とエネルギー。これが本物の食物連鎖!?(前編) (2/4ページ)

FUTURUS

というのも、「Museo della Merda」ミュージアムというだけではなく、生産目的の素材開発プロジェクトとして始まったものだからです。何かを作り出してこそ糞を変換利用する意味があるというのが、「Museo della Merda」の考え方です。


■ 15万キロの牛の糞をエコロジカルに利用できないか25年考えてきた

この素材の原料はチーズ用の乳牛たちから排出される大量の糞

——では新素材「Merdacotta®」やエネルギーを作るために動物の糞を使おうと思ったのは一体どうしてなのですか?

カステルボスコは「グラナ パダノ」というチーズの生産地で、そのためにここでは毎日3500頭の牛から5万キロの牛乳をとっていますが、同時に15万キロの糞が排出されています。それをエコロジカル、かつ生産的で文化的なプロジェクトにできないかと考えたわけです。このアイデアは20年越しで考え続けてきたものなのですよ。

そこで、ロカテッリ社ではまずは糞から電力を生み出す研究を始めました。今では農場で排出される糞で1時間3メガワットの電力を生み出すことができ、それで会社の冷暖房を賄っています。さらに糞で肥料も作っています。

牛糞から有機ガスを作る工場


■ 糞からエネルギーが誕生する仕組み

——具体的には動物の糞をどんな風にして電力や素材に変えることができるのかを簡単にご説明いただけますか?

基本的には堆肥の中に含まれている有機成分(炭素)が、酸素を除くことによってメタンガスに変化するのです。つまり化石ができる過程と同じような変換がなされているわけです。

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