牛糞から生まれる新素材とエネルギー。これが本物の食物連鎖!?(前編) (3/4ページ)
——それでできた物質のほうはMerdacotta®という素材になったわけですね。この物質の長所と欠点はどんなところなのですか?
う~ん、正直なところ欠点というのは浮かびませんね。たとえばテラコッタなどよりずっとたくさん長所を持った素材なのですよ。
原料はたくさんあるので、粘土を使わねばならないテラコッタに比べ、その採掘のエネルギーの節約にもなります。また防音・断熱効果もあり、テラコッタに比べとても軽いため、その表面の感じもとても洗練されていて見た目もよいのです。

ミュージアムの内観。モデルになっているのは同館クリエイティブ・ディレクターの ルカ・チペレッティ氏
——動物の糞からそんな素晴らしい素材ができるとは驚きです。実際にはこの素材から製品はどんなところで使われているのですか?
この素材でできる製品は普段使いの製品なので、物にもよりますが、普通に日常生活において毎日使われていますよ。すっきりしたシンプルで田舎風のデザインで、それぞれの品が使い捨ての型で作られた一点ものなんです。
——デザイン部門で賞を取ったりもしているのですよね?
はい。そのおかげで周りからとてもポジティブな反響や賛嘆の声を受けました。特にサローネ・デル・モービレ2016において、「ミラノ・デザイン・アワード」に輝いたのですが、それによってこのプロジェクトをさらに進めていくための確信が持てました。
何でも新しいことをやるにはポジティブな反響が必要だと思うのですが、我々にとってもこのプロジェクトを続けていく上での勇気を与えてくれました。
——いまや世界的に反響を生んでいるようですが、海外の会社とのコラボレーションや、この素材やエネルギーを輸出する計画はありますか?
エネルギーに関しては、残念ながら官僚的な問題があって、輸出はできないのです。