SMAP解散は回避できた?”芸能界のドン”とメリー喜多川の知られざる関係 (2/2ページ)
■“芸能界のドン”があえて静観したワケ
そもそも、一連のSMAP報道で直接動いた大物とされる人物はバーニングではなく、田邊昭知社長(77)率いる田辺エージェンシーだった。
「周防社長も本心では、当然SMAP、特に中居正広(44)や木村拓哉(44)が欲しかったはず。ですが、田邊社長、またメリー副社長は周防社長にとって芸能界の先輩であり、“不可侵領域”に近い存在。SMAP独立の情報は周囲の人間から逐一耳に入っていたはずですが、直接的な依頼がない限りは動かないつもりだったようです。手を出して引っ掻き回すことになってもいい相手と、そうではない相手を、周防社長はきちんとわきまえている。これも百戦錬磨の“ドン”ならではの判断と言えるでしょう」(前出・芸能プロ幹部)
仮に、早い段階で周防社長が参入していれば、SMAPは分裂などせずソフトランディングの道もあったのかもしれない。何かにつけ既得権益の象徴と見られがちな“芸能界のドン”だが、調整弁としての役割が機能しなかったのは、SMAPにとってもジャニーズにとっても不幸だったのかもしれない。
- 文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
- ※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する