2016-17年はこのメーカーで決まり! スタッドレスタイヤ各社徹底比較!

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2016-17年はこのメーカーで決まり! スタッドレスタイヤ各社徹底比較!
2016-17年はこのメーカーで決まり! スタッドレスタイヤ各社徹底比較!

いよいよやって来る、本格的なウィンターシーズン。私たち人間の衣替えはもう終わっていると思いますが、タイヤの衣替えはお済みですか? 突然の雪でも慌てないように、今からスタッドレスタイヤの準備をしておきましょう。ここでは、スタッドレスタイヤとはどんなタイヤなのか、また各メーカーの一押しスタッドレスタイヤについて詳しく見ていくことにしましょう。タイヤ選びでお困りの方は、ぜひこれを読んで参考になさってくださいね。

■そもそもスタッドレスタイヤってどんなタイヤ?

スタッドレスタイヤとは、従来のスパイクタイヤと違い、びょう(鋲・スタッド)がない(レス)タイヤのことをいいます。スパイクタイヤは凍結路において非常に安定した走りが可能でしたが、非積雪時には道路のアスファルトを引っかいてしまうため、巻き起こった粉塵を吸うことによる人体への健康の影響や、アスファルトの損傷が問題視されてきました。そんな中、1982年にミシュランがスタッドレスタイヤを日本市場に初めて投入。これを機に、スタッドレスタイヤは瞬く間に日本の「冬用タイヤ」として定着していったのです。

■なぜスタッドレスタイヤは滑りにくいのか?

それではなぜ、びょうのないスタッドレスタイヤが雪道や氷の上でも滑りにくいのでしょうか? タイヤが凍結路で滑りやすい理由は、実は氷や雪そのものではなく、氷や雪の表面が解けて濡れているからです。これにタイヤが接地すると、凍った路面とタイヤの間に水の膜を形成し、これがタイヤを滑らせてしまうというわけです。このため、スタッドレスタイヤは吸水性に優れたゴムや気泡を混入させたゴムなどを採用することにより、タイヤと氷の間の水膜を取り除く性能(除水性能)が高められています。

■どうしてスタッドレスタイヤはボコボコしているの?

スタッドレスタイヤの接地面をよく見てみると、通常のタイヤと比べて凸凹が多いことがわかります。これは積雪路で雪を深い溝がかみ込み、タイヤのグリップ力を上げるためです。また、タイヤの接地部分にも「サイプ」と呼ばれる小さな溝がいくつも刻んであります。このサイプによってクルマのコーナリング時にタイヤを微妙に変形させてグリップ力を得ているのです。

■スタッドレスタイヤのゴムの柔らかい理由は?

スタッドレスタイヤを実際に触ってみると、接地面のゴムが柔らかいことに気付くでしょう。これは、低温でもゴムの柔らかさを保つ特殊な素材がゴムに練りこまれているためです。凍った路面は一見すると平らに見えますが、実は顕微鏡レベルでは凸凹しています。スタッドレスタイヤは柔らかいゴムでこの凸凹に入り込み、密着することでグリップ力を発生させているのです。

■各社一押しの2016-17シーズンのスタッドレスタイヤはコレ!

それではここからは、国内外の有名メーカーのスタッドレスタイヤについて見ていくことにしましょう。皆さんのクルマにベストマッチするタイヤを選んでくださいね。

ブリヂストンphoto by 公式サイト

ブリヂストンのフラッグシップスタッドレス「BLIZZAK VRX」

これまでの「BLIZZAK REVO GZ」の上位モデルとして、2013年より発売されているスタッドレスタイヤが、VRXです。ウエットブレーキ性能、転がり抵抗などにおいて従来のREVO GZ比で10%以上アップ。非対称パターンを採用し、剛性低下を防ぐことによって楽な運転も実現。またタイヤの接地圧を平準化することにより、水膜の発生を抑えることに成功。まさにフラッグシップにふさわしい仕上がりになっています。

ヨコハマphoto by 公式サイト

豊富なサイズが魅力のスタッドレス「iceGUARD 5 PLUS」

従来品「iceGUARD 5」の後継モデルとして2015年に登場したのがiceGUARD 5 PLUSです。ヨコハマの基幹技術である吸水ゴムがさらに進化し、スーパー吸水ゴムとなり、吸水性能をさらに向上させている点が特徴です。また、この吸水ゴムに加えて、従来の吸水ホワイトゲルを進化させたエボ吸水ホワイトゲルを採用。この結果、水膜吸水率は従来品比20%アップを達成。100サイズ以上という、豊富なラインナップも魅力です。

ダンロップphoto by 公式サイト

ダンロップ史上最高傑作を謳う「WINTER MAXX 02」

今シーズン唯一のスタッドレスタイヤの新製品が、ダンロップのWINTER MAXX 02です。ダンロップ史上No.1の氷上性能とライフ(長持ち)性能を特徴としています。新材料開発技術「4D NANO DESIGN」による超密着ナノフィットゴムにより、ナノレベルでの微細な氷の凸凹にしっかりと密着。これにより、氷上ブレーキ性能を従来品に比べ12%向上しています。また新素材を使ったしなやか成分により、ゴムのしなやかさを長期間維持。これにより、長持ちを実現しています。

トーヨーphoto by 公式サイト

かつてのブランド名が復活「OBSERVE GARIT GIZ」

足かけ5年にも及ぶ開発期間を経て売り出された、トーヨータイヤの自信作がOBSERVE GARIT GIZです。同社のリサーチから、顧客が求めるスタッドレスタイヤの性能で一番多かったのが「凍った路面での走行性能」で、GARIT GIZはこの氷上性能が主に高められています。新コンパウンド「NEO吸着ナノゲルゴム」を採用することで、飛躍的に吸水力を高めることに成功。伝統の鬼クルミの殻も配合し、引っかき効果も抜群です。

ミシュランphoto by 公式サイト

X-ICEシリーズの第三世代、7つの機能を持つ「X-ICE XI3」

「トリプル・エフェクト・ブロック」「マックスタッチ」「Zig Zagマイクロエッジ」「バリアブルアングルサイプ」「115%ブロック」「フレックスアイスコンパウンド」「新Vシェイプデザイン」といった7つの新機能が搭載された、ミシュランのスタッドレスタイヤが「X-ICE XI3」です。開発は日本でも行われ、日本の道路事情にマッチしたタイヤとなっています。従来品と比較して、アイスブレーキ性能は9%、アイストラクション性能は5%向上。さらに深溝構造を採用することで、新品時の性能が長く保つ設計になっています。

グッドイヤーphoto by 公式サイト

突然の雪でも対応できるオールシーズンタイヤ「Vector 4 Seasons」

最後にスタッドレスタイヤではありませんが、いざという時役に立つオールシーズンタイヤにも触れておきましょう。1977年、世界で初めてオールシーズンタイヤ「TIEMPO」を発売したグッドイヤー。その最新作がVector 4 Seasonsです。凍結路の走行性能はスタッドレスタイヤに一歩譲りますが、突然の雪でも安心して走れるところは心強いですね。タイヤの保管や、ランニングコストに悩まなくていいところも嬉しいところです。

…このように、様々なメーカーからラインナップされているスタッドレスタイヤ。いろいろあって迷いますが、悩んだ時は

「価格は高いが、トータルバランスに優れたブリヂストン」「サイズが豊富で、どんなクルマでも選びやすいヨコハマ」「長持ちするタイヤが欲しいならダンロップ」「コストパフォーマンス最優先ならトーヨー」「特に輸入車との相性が良いミシュラン」「基本的には温暖な非降雪地帯だが、年に数回雪が降る地域に住むクルマ通勤の方にはグッドイヤーのオールシーズン」

という観点からタイヤを選ぶと良いでしょう。

■取り扱い方法は普通のタイヤと同じ。定期的なチェックを!

実に様々なメーカーから発売されている、スタッドレスタイヤ。特徴も色々とありますが、タイヤであることには変わりはありません。空気圧はもちろん、ひび割れや溝の残り、ゴムの柔らかさなどを履く前にしっかりチェックしておきましょう。また、ハンドリングやブレーキングは夏タイヤとはタイミングが違いますので、いつもよりも早めの操作を行って安全運転に努めてくださいね。過信は厳禁です。

それでは、楽しいウィンターライフをお過ごしください!

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