天才テリー伊藤対談「安枝瞳」(2)そんな理由で高校辞めちゃったの!? (2/2ページ)
じゃあ、その悲しさを実感したのはもっとあとになってから?
安枝 そうですね。知り合いのご家族が亡くなられたとか、いろいろな人の話を聞いているうちに、「あ、そうか、私もお母さん、おらんかったんや」って思えるようになってから、悲しさや寂しさを、あらためて感じました。
テリー やっぱり、そういうもんだよね。で、そのあとどういう経緯でこの業界に進むことになったの? 23歳で上京っていうのは、グラドルとしてはちょっと遅いよね。
安枝 はい。まず高校に入ったんですけど、バイトとだんじり祭が楽しくなってきちゃって、「私、何でここにおるんやろう?」と思うようになって。1年の2学期が始まると同時に高校を辞めちゃったんですね。
テリー エー、だんじり祭のために学校を辞めたんだ。それ、すごいなァ(笑)。
安枝 アハハハ、やっちゃいました。そのあと、バイト代で学費を賄って、通信制の高校に入り直したんですが、結局、あれこれ忙しくて、卒業できたのが20歳だったんです。
テリー まあ、卒業しただけでも偉いよ。どんなバイトをやっていたの?
安枝 もう、いろいろです。ガソリンスタンド、ファミレス、居酒屋とか。モロゾフの工場でお菓子をひたすら袋に入れたり、あと、憧れの東京ディズニーランドの代わりに、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の中の飲食店でも働きました。
テリー 代わりってどういうこと? あ、関西にいたからか。
安枝 ええ。当時、東京は怖いところだと思っていたので。
テリー いやいや、危険度で言ったら、だんじり祭のほうが断然怖いよッ(笑)。