「ロービーム」はもう時代遅れ!? 最新の「ハイビーム」技術とは (3/4ページ)
アウディではA8の2014年モデルやアウディA4 の2016年モデルに実装されている、次世代型ヘッドライトがマトリクスLEDヘッドライトです。ヘッドライトに複数装備されたLEDライトを個別に制御し、対向車を避けるようにライトの照らし出す部分を制御するという部分はマツダのALHと同様です。制御はマツダとは異なり市街地エリアで30km/h以上、都市部では60km/hから動作します。
制御によってはヘッドライトに顔文字を映し出すことができる顔文字LEDヘッドライトとして宣伝されていますね。
・ナイトビジョンアシスタントアウディのマトリクスLEDヘッドライトでは、オプションであるナイトビジョンアシスタントと連動することで前方にいる歩行者を検知し、LEDを3回点滅させることで警告を与えるというシステムが搭載されています。このときLEDライトは歩行者を照らし出し、ドライバーは歩行者を確認することができるのです。
・コーナリングライトMMIナビゲーションプラスというアウディのカーナビゲーションシステムからの情報により、コーナー侵入前にLEDで曲がる方向にライトを向ける、コーナリングライトとしてヘッドライトが機能します。
BMW アダプティブLEDヘッドライトphoto by 公式サイト
BMWでは、元々アダプティブヘッドライトというハイビーム時に対向車が来たときには自動的に光軸を下げる機能を持つヘッドライトが装備されていました。そこにLEDを採用したのがアダプティブLEDヘッドライトです。LEDはハロゲンなどよりも明るく、遠くを照らすのに適している、メンテナンスフリー、ライトを細かく制御できるなど、様々なメリットがあるためです。
・バリアブル ライト コントロール走行中のステアリングの切れ角に応じてヘッドランプも追随するというシステムで、つまりコーナリングライトの役割を果たすシステムです。アウディのそれとは異なり、停車中でもステアリングを切るだけでライトの向きを任意に変更できるというのが特徴です。