「ロービーム」はもう時代遅れ!? 最新の「ハイビーム」技術とは (4/4ページ)

イキなクルマで

走行中のステアリングの切れ角に応じてヘッドランプも追随するというシステムで、つまりコーナリングライトの役割を果たすシステムです。アウディのそれとは異なり、停車中でもステアリングを切るだけでライトの向きを任意に変更できるというのが特徴です。

・LEDライトによる斬新なデザイン

そんなLEDライトのメリットにデザインの自由度というものが上げられます。複数のLEDライトを自由に配列することができるので、それまでのライトに比べて自由度の高いデザインが可能となったのです。とりわけBMWではその利点を美味く取り入れており、自由度の高いヘッドライトデザインにより斬新なフロントマスクを生み出しています。

5シリーズ、6シリーズ、7シリーズ、X3 、X6、Mモデルなど、2016年現在多くのモデルで採用され、どんどん標準化が進んでいます。

トヨタ・レクサス アダプティブハイビームシステム

photo by 公式サイト

トヨタおよびレクサスには元々オートマチックハイビームという周囲の状況によりハイビームとロービームを自動で切り替える機能を備えていましたが、LEDに登場によりアダプティブハイビームシステムが登場しました。機能は今まで紹介した各社の機能と同様に周囲の状況をカメラが検知し、LEDを個別に制御することで対向車や歩行者部分のライトを消灯させるというものです。

・インテリジェントAFS(アダプティブフロントライティングシステム)

コーナリング時にステアリングの舵角に応じてヘッドランプを動かし、コーナリング先を照らす機能、BMWと同様ですが、LEXUSでも採用されています。

レクサスではLSやRX、トヨタではクラウンマジェスタやクラウンアスリートといった上級車種に実装されています。

■まとめ

LEDを複数も用いることで光軸を任意に調整し、照らしたい場所を照らし照らしたくない場所を照らさないというのが、2016年現在主流となりつつある技術です。今回紹介した技術はライトのオンオフやハイ・ローの変更まで全て車側で調整してしまうので、人間が任意に照らす場所を操作することはありません。今はまだ一部の高級車にしか搭載されていない技術ですが、近い内に多くの車で標準装備されると予測されています。アダプティブLEDライトが普及すれば、ハイビームやロービームの切り替えを、ドライバーが行うことは、ほとんどなくなるのではないでしょうか?

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