まるで屋根のない博物館!ポルトガルの世界遺産の街エヴォラをたずねて (2/3ページ)
ここに架かるパイプオルガンは、日本ともゆかりのあるもの。1584年にエヴォラを訪れた天正遣欧少年使節が、当時ヨーロッパでも珍しかったパイプオルガンの演奏を聴いたのです。
カテドラルのすぐ向かいにあるのが、2~3世紀にローマ人によって築かれたディアナ神殿。月の女神ディアナに捧げたものと考えられており、中世の時代には要塞として使われていました。
隣り合う歴史的建造物のあいだに、1000年もの時代の開きがある。これがエヴォラの面白さです。
さらにディアナ神殿の横にあるのが、15世紀に建てられたロイオス教会。一見小規模で質素な教会ですが、壁一面を彩る18世紀のアズレージョ(装飾タイル)が見事です。
ロイオス教会に隣接する修道院は、ポザーダ(国営ホテル)として使用されており、1階のレストランは宿泊客でなくても利用できます。歴史的建造物を利用したホテルで優雅なひとときを楽しんでみては。
カテドラルの裏手の細い道を進んでいくと、サン・ミゲルの中庭に出会います。